コンテンツにジャンプ

第9回 基本計画策定委員会 議事録

平成19年3月8日(木曜日)14時00分~17時00分
新選組のふるさと歴史館講座室

  1. 会議録の確認
  2. 委員会の開催日程について
  3. 目次(案)にそって討議
  4. 日野いいプラン2010への提出項目の確定
  5. その他
    • 次回:3月28日(水曜日)14時00分~17時00分 / 新選組のふるさと歴史館講座室

日野市立図書館基本計画策定委員会 第9回議事録

日時

平成19年3月8日(木曜日)14時00分~17時00分

場所

新選組のふるさと歴史館2階講座室

出席者

  • 小林卓、阿部臣彌、山﨑孝、中村美智子、久保田正子、山口徹雄、坂井喜代子、濱田陽子、小林美和、平義彦、飯島佐知子、高橋誠、金野啓史、梶野明信、佐藤由加里、小澤昭道、二村健(委員長)
  • 事務局(川口、鬼倉、清水、星、飯倉)
  • コンサルタント 山口(記録)
  1. 議事録の確認
    • 第7回議事録の訂正箇所を確認し成案に決定。
    • 第8回議事録は訂正があれば事務局へ。
    【委員会資料公開の考え方】
    公開している議事録の読解を助けるため、ホームページ上で会議次第を公開する。統計資料等の客観データは図書館で見られるようにする。個人作成の資料などの公開は審議終了後とする。
  2. 提出資料説明と委員会の開催日程について
    1. 「学びの門」の設置について
      • (事務局による説明)
      • 商業ベースの情報に図書館スペースを与えることになるので整理が必要。図書館経営民営化の流れもあるので慎重に。(阿部)
        • →他市でも導入実績がある。当面、ケースバイケースで考えたい。(小澤)
      • 市のホームページに広告を入れる際と同様に、民間からの申し入れがあったときの対応の指針を明示しておくべき。(阿部)
      • 置き場所が少ないため、市民のつくったパンフレットなどを優先して欲しい。(濱田)
        • →商業路線の全てを排除するということではなく、図書館側からの情報発信とあわせてバランスをとっていくことが大事。図書館のコントロール下にあれば良い。図書館の責任は選書による蔵書形成にあり、本の内容についてあるのではない。同様に、パッケージの内容について図書館に責任はなく、取り扱う業者にある。(二村)
        • →事務局は広告を受け入れる際の考え方の提示を。(二村)
    2. 第3次日野市行財政改革大綱実施計画について
      • 第3次日野市行財政改革大綱に基づく実施計画。第3次日野市行財政改革大綱は、市職員と公募市民からなる行財政改革推進本部により策定。部会レベルの議論には図書館職員が出席。2年前の中間報告、その後のパブリックコメントを経てまとめられた。定数削減は市全体で150人。うち図書館は8人。今年4人減、あと2年かけて2人ずつ4人減らす。図書館基本計画もこの大綱によるものである。(鬼倉)
      • 計画は現施設を前提としている。新中央館建設など図書館施設に変更がある場合は、この定数削減には縛られないと考えている。(田中)
      • この実施計画は平成22年までの計画。図書館基本計画はもっと広い視野で高い志を持って議論すればよい。(金野)
        • →将来を見通して高い志を持った計画をめざしたい。(二村)
    3. 委員会の開催日程について
      • 開催日程を変更することが了承された。
  3. 目次案にそって討議
    1. 高幡図書館について
      • 課題の中の駐車場について、七生公会堂の駐車場が利用できるようになった。他の課題は変わらない。利用者用エレベーターの設置や雨漏り対策などの修繕が必要である。(川口)
      • 大規模修繕が必要。(金野)
      • 図書館の2階が多摩平図書館のブラウジングコーナーのように有効に使えると良い。(二村)
      • 障害者用トイレが男子用を兼ねているのは気になるという声があった。(小林(卓))
      【滞在型利用への対処】
      • 滞在型の利用が増えて危機感がある。施設の改修では対処できないのでは。滞在者スペースを外(七生支所跡とか)に作るのはどうか。(濱田)
      • 年配者の利用が多い。図書館がよい居場所になっている。トラブルも増えていくだろう。図書館だけで対処するのではなく、複合的な施設での棲み分けなど、別の施策が必要。(阿部)
      • よほど規模を大きくしないと図書館内だけでは対処できない。(鬼倉)
      • 大規模改修を行う。新聞・雑誌閲覧は他施設利用の促進を。(二村)
      • 新聞・雑誌閲覧のみのサービスに市民が満足するかどうか不安。(飯倉・久保田)
      • 地下を利用して新聞・雑誌閲覧場所と居場所づくりと駐輪場を。(中村)
      • 利用者のモラル・ルールの問題もはずせない。(飯島)
      • 絶対スペースが足りないことが問題。地区センターや他の既存の公共的な施設との連携を。図書館を複合施設とする場合には、中央館と分館に何を期待するかを十分に議論することが必要では。(阿部)
      【図書館機能のプライオリティ(優先順位)について】
      • 図書の保管スペース、滞在空間、駐車場、バリアフリー設備で優先順位を付けて考えるしかないだろう。(二村)
      • 全てを満足させることはできない。てんこ盛りの計画で実行不可能にならないように。(金野)
      • 今足りないものを補うという考え方ではどうか。(山口)
      • 高幡図書館は本が動いてない。動きの鈍い本を新中央館や学校へ移して滞在スペースを確保できないか。(中村)
      【高幡図書館の対応方針】
      • 絶対的な空間が足りないことが問題であることが確認された。
      • 大規模改修により、耐震化、バリアフリー化を図る。
      • 滞在型利用への対処はなお検討課題であり、他公共施設等との連携を視野に検討していく。
        • 残りの分館について、先程の足りないものを補うという観点で考えてくることを宿題とする。(二村)
  4. 日野いいプラン2010への提出項目の確定
    1. 中央公民館の建替え後の施設に図書館が入るかどうか
      • (事務局による説明。)
      • 市で検討中の日野宿通りの整備計画では、日野図書館裏の中央公民館、福祉センター、児童館の3施設の複合建替えを行う方針。図書館としては入りたいとの考えを持っているがこの委員会で検討して欲しい。(田中)
      • 複合施設に図書館を加えて、福祉+公民館+図書館の合体が有効では。(久保田)
      • 複合化のデメリットに比べてメリットがあるなら複合化して良いと判断されよう。(阿部)
        • →国から公民館図書館を市町村図書館の分館として良いとの方針も示されている。近くに中学校もあり、ヤングアダルトサービスなど、複合化をきっかけに新しい図書館づくりを進めたい。(二村)
      【新分館の位置づけ】
      • ここに新中央館を持ってくることはできないか。(中村)
        • →狭い。近くに民家もあり、現日野図書館部分も含んだ建物の一体化は難しい。(田中)
      • 近くに一中がある。日野図書館には児童書はかなり揃っているが、YA向きの本は棚二つ分しかない。新分館では中高生向きの本を充実して欲しい。(濱田)
        • →複合化の方向で考えることにする。小中学校が近くにあり、ヤングアダルトや児童サービスを充実させる。(二村)
      【現日野図書館の扱い】
      • 現日野図書館は新図書館の分室扱いでどうか。一方で撤収するという案もあるだろう。(二村)
        • →補助金を受けて改修した経緯もあり、すぐ撤収するのは難しい。(田中)
      • 問屋場の石柱や日野館もある。現館を残して、街おこしの拠点として利用すべき。(中村)
      • 歴史資料館やいくつかある博物館との関係整理と連携の考え方が必要。(阿部)
        • →現日野図書館は、図書館のひとつとして機能させる。(二村)
    2. ひまわり号について
      • 図書館側では幼稚園・保育園・学童クラブ等への団体貸出を中心とした運用を考えており、ひまわり号そのものの廃止は考えていない。新館・分館網の拡大にあわせてサービスポイントを減らしてきた。分館のない地域の大規模マンションなどでは若干のニーズはあるだろうが、そこまでやるべきか。(鬼倉)
      • 貸出に対する理論武装が必要だが、ひまわり号を継続していくことでどうか。(二村)
      • 今は利用が少ないが、高齢化が進むと回復するのでは。(阿部)
      • できるならやっているハズ。貸出中心という移動図書館の果たした歴史的な役割が終わったと考えるべき。他の使い方があるなら可能性もあり、そこの議論をつめていくべきだろう。(二村)
      • 1月から2月にかけて、ひまわり号の18ポイントすべてを見学させてもらった。日野市の地形を地図で確認してほしい。二つの大きな川、二つの大きな街道、そこにクロスするモノレールが上を走る幅広い道路、そして丘陵地帯。このような地形だとベビーカーを押した幼児連れのおかあさんや、老人、長い距離を歩けない人たち、ひとりで出歩けない子どもは、図書館や分館にたどり着くことが困難だ。この18ポイントは市内の特に不便な地域をきちんと拾い上げ、サービスを提供している。そこには「本当に本を借りたいひとたち」が集まってきている。貸し出し冊数が少ないから、ひまわり号運営の見直しを、というのならもう少し広報・宣伝に力を入れて、新規の利用者を発掘してはどうか。(濱田)
        • →ひまわり号の更新を2010リニューアルプランに入れてもらう。(二村)
  5. その他
    次回委員会は3月28日。中央館・分館の配置方針等について検討する。

以上