第5回 基本計画策定委員会 議事録
平成19年1月24日(水曜日)14時00分~17時00分
市役所504会議室
- 会議録の確認
- ワークショップのまとめ
- 目次(案)にそって討議
- その他
- 次回:1月31日(水曜日)14時00分~17時00分 / 中央図書館2F集会室
日野市立図書館基本計画策定委員会 第5回議事録
日時
平成19年1月24日(水曜日)14時00分~17時00分
場所
日野市役所5階504会議室
出席者
- 濱田陽子、小林卓、久保田正子、山口徹雄、山﨑孝、阿部臣彌、米田裕治、飯島佐知子、高原洋平、平義彦、高橋誠、二村健(委員長)、田中繁夫(副委員長)
- 事務局(川口、鬼倉、清水、星、飯倉)
- コンサルタント 山口(記録)
- 1.プログラムの変更
- コンサルタントの到着が遅れるため、進行予定を変更する。(二村)
- 2.1月17日の図書館見学ツアーの感想
- 中央図書館の書庫を見たが、すでにいっぱいで、建替えの必要があると感じた。高幡図書館の読書会室を利用しているが、最近予約がとりにくい。利用希望の団体が非常に多いため。団体といっても、資料を使った〈読書会〉を行っているサークルだけではない。中央図書館などにも〈集会室〉という部屋があるが、市内図書館で〈読書会室〉という名称の部屋は高幡図書館に一部屋しかない。もう一部屋くらいあってもいいのではないか。複合的な施設が必要だと感じた。(濱田)
- 普段、利用者として見ているだけではわからないところもわかった。とにかく、図書館は涙ぐましい努力をしている、と思った。例えば、中央図書館書架のサインボードは手作りだった。とても綺麗に作っているが。平山図書館のカウンター前には、段ボールに紙を貼って作った利用者への案内板があった。これほどまでに図書館予算が少ないのか...と。(二村)
- 3.目次(案)について
- カタカナ語の扱い方
- ミッション
- 討議の前に発言させて欲しい。前回配布された目次(案)を持ち帰ってじっくり読んだが、カタカナ語が多すぎる。例えば、ミッション、リテラシー、レファレンス、ランドマークなど。家で何度も辞書を引かないと意味がわかりかねるものが多かった。やさしい日本語に書き換えて、誰でもがわかるように記述するべきではないか。(山﨑)
- →〈ミッション〉については、議論があると思っていた。日本語では〈使命〉や〈任務〉などと言い換えられる。個人的には、あえて強い意志を伝えるために〈ミッション〉を使うのがよいと考えている。(二村)
- 討議の前に発言させて欲しい。前回配布された目次(案)を持ち帰ってじっくり読んだが、カタカナ語が多すぎる。例えば、ミッション、リテラシー、レファレンス、ランドマークなど。家で何度も辞書を引かないと意味がわかりかねるものが多かった。やさしい日本語に書き換えて、誰でもがわかるように記述するべきではないか。(山﨑)
- 情報リテラシー
- 〈情報リテラシー〉という言葉がはっきりわかりかねるが、どういう意味か。(山﨑)
- →日本語では〈情報活用能力〉と言い換えるとわかりやすいと思う。今回配布した資料4のp.3脚注を参照してもらいたい。情報を選ぶ能力から活用する能力まで、情報に対する能力を指す。ただ、〈情報活用能力〉と言ってしまうと、コンピュータを使いこなせる能力だけのように聞こえるのではないか。日本語一言ではうまくニュアンスを伝えられないので、一般にも〈情報リテラシー〉という言葉で使われている。(二村)
- 〈情報リテラシー〉という言葉がはっきりわかりかねるが、どういう意味か。(山﨑)
- レファレンス
- 〈レファレンス〉というのは図書館用語として使われている言葉だがどうか?(二村)
- →〈レファレンス〉は純粋な図書館用語。日本語で〈参考業務〉〈参考調査業務〉と訳すこともあるが、そうしたところで、業務内容がわかりやすくなるわけではないと思う。(小林(卓))
- 〈レファレンス〉というのは図書館用語として使われている言葉だがどうか?(二村)
- ランドマーク
- 〈ランドマーク〉については、直訳すると〈地上の目印〉だが...。横浜ランドマークタワーという建物もあり、その意味するところはだいたい理解されていると思う。日本語でうまく置き換えられる言葉があるかどうか。(二村)
- →辞書には〈画期的な出来事〉〈歴史的意義のある建物〉とあった。(山﨑)
- 〈ランドマーク〉については、直訳すると〈地上の目印〉だが...。横浜ランドマークタワーという建物もあり、その意味するところはだいたい理解されていると思う。日本語でうまく置き換えられる言葉があるかどうか。(二村)
- ヤングアダルトサービス
- 逆に、4(1)②〈青少年に対するサービス〉という言葉は古くなってしまったので、〈ヤングアダルトサービス〉という語を使って欲しい。(濱田)
- カタカナ語の扱い方
- わかりづらいかもしれないカタカナ語をあえて使用する際は、そのすぐ後に日本語で補うことにしてはどうか。(小林(卓))
- →用語の問題には、該当する箇所で適宜議論していきたい。(二村)
- わかりづらいかもしれないカタカナ語をあえて使用する際は、そのすぐ後に日本語で補うことにしてはどうか。(小林(卓))
- ミッション
- 目次の改訂について
- (目次(案)の改訂部分について説明。)【付属資料】1・2は、前回の意見を受けて後に回した。3は概論、4・5・6が個別の議論になっていく。
- 資料3は小林(卓)委員に執筆を依頼した:3(2)1にあたる。資料4の文責は二村:3(2)2にあたる。資料5は事務局による:3(2)3にあたる。資料6の文責も二村:3(3)1・2にあたるがまだ大雑把なもの。3(4)については、小澤館長に執筆をお願いしたいと思うが、最後になるだろう。
- これらの資料については、持ち帰って隅々までじっくり読んで欲しい(下記【用意した資料】参照)。それから論議していきたいので、今日は執筆者から概略を説明するだけとしたい。(二村)
- →アンケートは全て終了しコンサルタントの集計待ちである。(川口)
- →次の次くらいに出していただけるだろう。(二村)
- 目次構成についての5つ意見を出した。(事前に事務局へ提出→当日全員へ配布)
- 1.-1の後にでも、この計画がターゲットにしている期間を明記したほうがよい。
- 2.-3(1)に策定の経緯として〈第3次日野市行財政改革大綱〉がまずある。この構成では、「行財政改革のための図書館基本計画」と受け取れる。そのような枠のある計画ではないはずなので、〈行財政改革〉はあくまで参考資料として、【付属資料】に入れてはどうか。計画の最初は「ミッション」から入りたい。
- 3.「日野市立図書館のミッション」として、自分も思うところがあるので意見を出した。
- 4.-3(2)「ミッション」と3(3)「基本方針」は内容が重複するのではないか。
- 5.-3(4)については、このあたりで「今できていること」と「できていないこと」を整理することができるのではないか。(山口)
- →「ミッション」はほんの数行の記述とし、詳しい内容は「基本方針」で記述としたい。(二村)
- →〈第3次行革〉は「新しい市民ニーズに対応するため時代に応じた行政サービス」と「行政の効率化」が二本の柱。その中で、「図書館サービスの拡大を図り再び日本一と言われるサービスを目指す」→「図書館基本計画を策定」が盛り込まれている。資料化するほどでもなく、サラリと触れてもらえばよい。(米田)
- 【用意した資料について】
- 資料3について4つのことを書いた。
- 図書館は資料を提供するものである、ということ。
- 「誰にでも」利用される、ということ。
- 〈図書館の自由宣言〉について触れた。
- 図書館が過去→現在→未来の時間軸を持つものであることを述べた。重点は、「誰にでも」というところに置いた。〈図書館の自由宣言〉については、一般になじみがないと思うので、【付属資料】に入れていただきたい。(小林(卓))
- →【付属資料】でよいと思う。(鬼倉・濱田)
- →私は、ぜひ必要だと思う。(久保田)
- →どこの図書館でも入り口あたりに掲げてあるが一般にはなじみがない。こんなものがあったのか、という発見が『図書館戦争』という小説を生むくらいだから、【付属資料】として掲載していきたい。(二村)
-
- 資料4について
- 『これからの図書館像』をベースに、私が重要だと思うところに味付けをしたものである。日野市立図書館がどうかというより、日本の図書館がこうであったらいいな...という像を描いた。(二村)
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- 資料5について
- 「日野市立図書館のミッション」として4つの柱を立てた。〈ミッション〉という言葉については、庁内での検討段階で〈任務〉という言葉を使うことで合意を得た経緯がある。この点は、また議論していただきたい。(川口)
- →〈ミッション〉の部分は、日野市立図書館が日野市民に対する公約として掲げるものであると考えている。(二村)
-
- 資料6について
- 「これからの日野市立図書館像」として書いた。前回のワークショップの結果なども反映させて、ぜひ議論して欲しい。(二村)
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- 資料8について
- アメリカの公共図書館が掲げている〈ミッション〉の例として私が提出した。〈ミッション〉のイメージを作るのに参考にしてほしい。(二村)
- これまでの意見の整理への意見等
- これまでの議論の整理
- (資料4内のアンダーライン部分について説明。)今まで委員から出された意見を、このあたりに関係してくるのでは、と思われるところに入れ込んでいった。論議の参考にして欲しい。(川口)
- →【付属資料】2(4)⑤に「音訳サービス」も加えて欲しい。(久保田)
- (資料4内のアンダーライン部分について説明。)今まで委員から出された意見を、このあたりに関係してくるのでは、と思われるところに入れ込んでいった。論議の参考にして欲しい。(川口)
- 多文化サービス
- 日野市の外国人登録人口が2,374人、比率は1.36%。これを年間の図書館資料費にかけると、約70万円。また、現在の図書館蔵書数にかけると、約1万冊。人口比が全てではないが、指標として使うことができるのではないか。また、障害者サービスへの考え方にも応用できないか。(小林(卓))
- →多文化サービスについて、数字を出してあてはめていくというやり方もあるが、日野市の多文化サービスがどうあるべきかについて、提案していただきたい。(鬼倉)
- →現状では、「日本人の子どもが外国語に触れるため」という目的で若干の資料がある程度。外国人向けの資料という位置づけではない。(鬼倉)
- 小林委員は「多文化サービス」の資料提供冊数などの目安になる指標を提案している。事務局2)は「多文化サービス」の意味や、どのように行うべきか、ということを論じている。噛み合っていないのでは。(二村)
- 日野市の外国人登録人口が2,374人、比率は1.36%。これを年間の図書館資料費にかけると、約70万円。また、現在の図書館蔵書数にかけると、約1万冊。人口比が全てではないが、指標として使うことができるのではないか。また、障害者サービスへの考え方にも応用できないか。(小林(卓))
- 障害者サービス
- 視覚障害者の人数も、図書館を利用している人だけが全てではない。日野市のごみカレンダーや防災マップも点訳しているので、その配布数で点訳資料を必要としている世帯数がわかると思う。(久保田)
- これまでの議論の整理
- 4.サービス計画等について
- 議論を始めるに当たり最初にルールを決めたい。項目ごとに、「~する」という短文またはキーワードで決定していきたい。意見がまとまらない項目については、次回送りとし、次の項目の議論に移りたい。決定できる箇所を、次々と進めていきたい。(二村)
- 図書館バス構想(私案)について
- 私から提案したものでもあり、一委員としてぜひ発言をしたいので、この項目を議論する間は議長を副委員長に交替していただく。(別冊資料「図書館バス(ひまわり号)構想(私案)・説明二村)
- 北海道伊達市の〈ライフモビリティサービス〉というものが参考になる。
- 図書館にとっては周辺業務となるので、運営はボランティアなどへの委託でよいと思う。
- 日野市内を走るバス路線を資料に加えてあるが、図書館前に止まるバスはほとんどない。
- よい案だと思うが、3点疑問がある。
- 移動図書館車廃止の代替案として提案されている。そもそも移動図書館車がなぜ廃止になるのか?その説明がはっきりされていない。
- 図書館サービスは行政が住民に保障する無料のサービスである。移動図書館車は無料で本を届けた。市民を図書館へ連れてくるバス、となるとコストがかかる。おそらく受益者負担として、有料になるだろう。これは、図書館業務の有料化につながるものではないか。この点は慎重でありたい。
- 中央館‐分館のサービス網と図書館バスとの関係はどうなのか。日野市立図書館は、市民が歩いていける範囲に図書館を設置する、日常の生活の中に図書館を、という考え方ではなかったのか。それとも、新中央館に市内全域から人を運ぶことを想定しているのか。「いつでも、どこでも、誰にでも」の原則との関係はどうか。 (阿部)
- →移動図書館車廃止については、図書館から説明をして欲しい。 コストの負担について、私の構想では有料化とはしていない。ここは行政側の判断になる。 図書館の利用のしかたは本を読むだけではない。また、ちょっと歩いて行くには遠いところの図書館に行ってみたい、というニーズもあるのではないか。中央館‐分館-移動図書館車のサービス網を維持しながら、行きたい図書館に行ける手段として有効では。新中央館のことも想定している。移動図書館車が存続しても廃止になっても、新しいサービスとして考えられる。(二村)
- バスが好きでよく乗っている。ただ、自分はシルバーパスを利用しているので無料だが、有料だと考えてしまう。北海道伊達市の例は伝え聞いている。高齢の方を住民として誘致し、福祉サービスを活発化させて雇用を増やし、それに携わる若い人も引き寄せる...という政策らしい。行き先として、病院や日常の買い物をする店などは、行かなければならない場所なので、それなりに利用があり収支はトントンであると聞く。これが、図書館だけとなると、それほどニーズがあるだろうか。空のバスを走らせてはもったいない。デイケア施設の送迎みたいにドアトゥードアができればよいと思うが、施設側にはかなり負担になると聞く。(久保田)
- 丘陵地ワゴンタクシーの現状について。日野市は起伏に飛んだ地形であり、丘陵地がある。民間バスの路線がない場所にミニバスを走らせている。採算がとれないところは市が補助金を出している。さらにミニバスも入っていけない場所には10人乗りのワゴンタクシー(カワセミ号GO(ゴー))を走らせている。主に市役所・市立病院を行く先にしている。平山図書館・中央図書館前にも止まるルートがある。日野市ほど市内バス路線がきめ細かいところはないと思う。一般的に言って、ドアトゥードアではそれなりにコストがかかるので、受益者負担をお願いすることになるのではないか。(米田)
- 米国には市民を図書館にエスコートすることも地域情報の一部と考える図書館もあるようだ。80年代に日野市図書館の配置計画があったはずだが、今回の検討では扱わないのか。(小林(卓))
- →計画ではなく、調査があった(『日野市立図書館の発展計画のための調査・研究 1985』)。図書館政策として市の計画に入ったことはないものである。(鬼倉)
- →図書館としてあったらいいなという観点で提案した。コストについてはこの委員会では議論せずに行政に考えてもらいたい。(二村)
- →コストの話に集約させるのでなく、図書館の配置計画論の視点から論じたい。(阿部)
- →夢のある計画をつくるため、図書館に連れて来るというユニークなアイデアを大事にしたい。運営のノウハウ等については今後も積み重ねていかなければならないが、トライしてみることも大事。(山口)
- ※ひまわり号の廃止の議論と合わせて継続審議としたい。(委員長)
- 私から提案したものでもあり、一委員としてぜひ発言をしたいので、この項目を議論する間は議長を副委員長に交替していただく。(別冊資料「図書館バス(ひまわり号)構想(私案)・説明二村)
- 利用しやすい開館日・開館時間について~滞在型図書館ニーズ~
- 市政図書館、百草台図書館、平山図書館の三館以外は、月曜日を除く夜間開館と休日開館を実施している。平山図書館は建替え後(来年度)に実施の予定。さらに開館時間を延長させるべきとの論議があることも図書館として認識している。個人的意見だが、開館時間の繰り上げも議論としてはあるかもしれない。利用状況に関する資料を出したい。(鬼倉)
- これまでは滞在型でなく貸し出し中心で進めてきた。長時間開館することは、夜しか来られない人へのサービスと考えられるが、勤労者や学生など、ターゲット層の実態はどうか。ニーズと合致するかどうかの検証を。長時間開館の積極的な意味づけは何か。(阿部)
- →正直なところ、期待したほどの利用はない。中央館の利用は多摩平と分散している。夜間開館の実績については、また資料を出したい。滞在型については、新しい多摩平図書館は配慮した施設にしている。平山図書館もそれを考慮した設計になる。アンケートで利用者の勤務時間などを調べているのでこれも含めて検討したい。(鬼倉)
- →多摩平図書館の近くに住むので、毎日通っては人の流れを見ている。人の動態が大事。多摩平は中央図書館に比べて、椅子も多く滞在型になっている。しかし机がないので調べ物には不便。本を借りて帰るか、図書館が閑散とする夕方18:00過ぎに行き、閉館までいることが多い。1階に多摩平図書館を置く多摩平の森ふれあい館の上階には子ども家庭支援センターがあり、日中はにぎやかで図書館利用にうまくつながっている(自転車もいっぱいなのは問題だ)。中央館はレファレンス室があるので、濃密な作業ができる。2時間では足りず、資料を借りて帰ることもある。滞在型の場のある多摩平図書館で利用者同士のささいなケンカを多く見かける。子ども連れのお母さん達が怖がってしまうので対策が必要では。 (久保田)
- →図書館サービスを単なるコスト計算の如何で判断するべきではないが、開館時間延長には財政的限界もあるはず。サービスの濃度が薄まらないことと長時間滞在する専有層への対応が課題。接遇で対処できるかどうか。例えばビジネス支援や滞在型図書館といった特徴のある館で政策的にやると良く、必ずしも全館一斉に延長する必要はない。(阿部)
- 全ての人に生涯にわたるサービスの提供を
- 居場所機能を認めていくかどうか
- 高齢者対策として閲覧席の充実・拡大は希望するが、それがくつろぎの場であってはならない。滞在だけを希望する場合のサービスは図書館の役割とは違う。(山﨑)
- 過去は認めてこなかった居場所としての図書館を今後積極的に認めてくのかどうかがポイントだろう。(山口)
- →受験生が席を占領してしまうので閲覧席はつくらない方針で図書館サービスを始めた経緯がある。今は70年代とは状況が違うので、違うサービスの形態があっても良いのでは。(二村)
- 学習室の設置
- 武蔵野、浦安、立川の他、日野の図書館以後に建設された図書館の多くは学習室を(図書館と分けて)持っている。学習室を組み込んでも良いのではないか。(久保田)
- →今の若い人たちは群れて勉強するのが習性になっている。ある中高一貫校の図書館では、そうした利用は望ましくないが、学習を本分とする施設なので、ガラス貼りの学習室としたとのこと。実際に利用もされているようで、やむを得ないところもある。多摩平図書館(のブラウジングコーナー)はうまくつくっているが、狭い。スペースが足りないのでケンカが起きる。本当に閲覧している人の席まで浸食していってしまう。設計の際にもっと工夫できないか。学習室をつくり、積極的に中高生の足を図書館に向けさせることが大事。(濱田)
- →機能を明確に分けることができれば(そうした空間を設置しても)良いのでは。(二村)
- ヤングアアダルトについて、岡山県立図書館では高校生による持ち回り展示を行っている。(二村)
- ※ヤングアダルト向けに勉強室をつける方向で検討する。(委員長)
- 武蔵野、浦安、立川の他、日野の図書館以後に建設された図書館の多くは学習室を(図書館と分けて)持っている。学習室を組み込んでも良いのではないか。(久保田)
- 乳幼児と図書館
- 健康課では本を通した健康づくりに取り組んでおり、3・4ヵ月検診の際にブックスタートと称して、絵本を渡している。将来の図書館利用につなげたい。子どもがいると図書館を利用するのにとても気を使う。図書館が利用しにくくなっている人たちにも来てもらうための乳幼児対策を。(飯島)
- →乳幼児がいる親はとても気を使う。小さいときからのしつけも大事だが、乳幼児のいる親たちも受け入れられる図書館にしたい。(久保田)
- →立川市中央図書館は、一般と児童のフロアを分けている。(濱田)
- →これまで施設的にも財政的にもできなかったが、市民の図書館としては、皆が共有でき且つ棲み分けできるだけのスペースが欲しい。新しい中央図書館では滞在型や乳幼児連れの大人の利用に対処できると良い。その中でヤングアダルトのニーズにも応えるということだが、今は自宅に個室を持つ子供が多いので、個人学習のためのスペースがそんなに必要だろうか(阿部)
- →生活保健センターのプールでは時間帯によって利用者を分けている。(飯島)
- →例えば夕方以降は学生優先にするなど、ブラウジングも時間帯分けにしてはどうか。(濱田)
- ※韓国の図書館には学習室がついている。床面積が十分取れるなら棲み分けできるような空間を整えていく。(委員長)
- 健康課では本を通した健康づくりに取り組んでおり、3・4ヵ月検診の際にブックスタートと称して、絵本を渡している。将来の図書館利用につなげたい。子どもがいると図書館を利用するのにとても気を使う。図書館が利用しにくくなっている人たちにも来てもらうための乳幼児対策を。(飯島)
- 節度のある利用のためのルールづくり
- 公平で節度のある利用ルールを確立していくことが大事。(山口)
- →本を使って学ぶことは良いがただの勉強はダメとするような最低限のルールが必要。(久保田)
- "公平"について。ひとつの箱(図書館)にみんなが行きたい。でも(広さなどの)制限がある。その時に図書館は公共のものなのだから、ある部分・ある時間を皆で共有しようという気にさせる仕掛けが図書館側にあると良い。今は個人が個人のままで言いたいことを言っている状況。個人が個人のままでは公共の場を維持できないことを皆が理解することが大事。(米田)
- 公平で節度のある利用ルールを確立していくことが大事。(山口)
- ブラウジングコーナーの利用目的
- 多摩平図書館のブラウジングコーナーは(利用目的を)フリーにした(変えた)。但し、図書館内側は図書館資料を利用するための場としている。平山図書館には新たに交流スペースができるので、そこでもフリーとする予定。今後もできればフリーの空間を確保していきたい。(鬼倉)
- →図書館を利用するとき、本を読まなくてもよいくらいの自由度があるのが望ましい。まず図書館に来てもらうことを大事にしたい。そこに来てもらって、知の大事さや面白さを気づいてもらえればよい。そのためにはかなり大きな受け皿が必要になる。(二村)
- 多摩平図書館のブラウジングコーナーは(利用目的を)フリーにした(変えた)。但し、図書館内側は図書館資料を利用するための場としている。平山図書館には新たに交流スペースができるので、そこでもフリーとする予定。今後もできればフリーの空間を確保していきたい。(鬼倉)
- 子ども読書計画
- 子ども読書計画にもとづいて活動が既に始まっている。お母さん達に働きかけている段階。図書館でフォローをしていく必要がある。(飯島)
- →子ども達の対応に日々苦慮している。図書館も当初の設計意図では、おとなと子どもが一緒に利用できることを考えていた。現状とあわない部分は見直しつつ、子連れの親もゆっくり本と向き合える場とするような取り組みが必要に思われる。(鬼倉)
- 託児サービスがあれば良いのでは。(二村)
- →フィンランドでは子育てを終えたボランティアが託児のサポートを行っている。現在の状況は分からないが、6年前に健康課でブックスタート運動を始めたときは、図書館側での受け入れ態勢が整っていなかったようだ。(久保田)
- ※託児機能を検討する。(二村)
- 子ども読書計画にもとづいて活動が既に始まっている。お母さん達に働きかけている段階。図書館でフォローをしていく必要がある。(飯島)
- 社会に出て行く準備をする人たちを対象としたヤングアダルト(以下、YA)サービス
- YAは土地柄があって、まちの人の流れがYAを図書館に呼び寄せる。例えば町田や立川はまちに常に学生がいて、図書館に入ってくる。武蔵野は視聴覚資料が豊富で若い人が集まる。まちとの関係や収蔵資料の工夫を。(久保田)
- 伝統的な学習室ではなく、YAの集団的ニーズにどう対応していくかが大事。YAのニーズをどう掘り起こしていくのか。新しい中央図書館は、多機能・複合的施設というイメージになるのでは。青少年問題、生活相談といった窓口とのタイアップ、グループワークやそれに関連する講座や資料を用意していく。社会教育セクションと学校教育セクションが協力して主体となって関わることなどができる仕組みができると良い。(阿部)
- →中高生だけでない居場所づくりを。例えば立川中央図書館のYAコーナーは日中の利用も多く、ニートの居場所になっている。書架も「生きる」「知る」「創る」「楽しむ」「読む」などに分類されている。(濱田)
- →ニートや不登校と結びつけるのは新しい機能かも知れない。(二村)
- →学生の論文に「引きこもりと図書館」というテーマがあった。(小林(卓))
- ※YA担当セクションが必要では。企画を担当する専任スタッフ又は部署を置きたい。(二村)
- 人は皆成長のスピードが違うので、中高生を対象にサービスを特化する必要はないと考えている。しかし、ここで話されているYAサービスは、ニートや引きこもりの若者達なども含めた、「これから社会に参加しようとする人たち」を対象とするサービスと考えてよいか。(飯倉)
- YAコーナーには(生き方を模索する)いろいろな本が混在していると良い。(濱田)
- YAへの2つのサービスの考え方がある。
- 日野はまちも高校も分散しているので中央館と分館でYAに対応する。(阿部)
- 中央館にさらにYA向けのサービス機能を集約し、分館のYAサービスを支援する。(阿部)
- なぜ図書館に足を運ばせるかの整理を
- 図書館利用者としてYAの掘り起こしは大事だが、なぜ図書館に足を運ばせる必要があるのかの整理を。新しい文化に気づくという視点が大事では。(山口)
- →※YAサービスは、社会に出て行く準備をする人々と規定して、担当スタッフを図書館に置き、図書館に足を向けさせて気づきを促す。中央館と分館でそれぞれYAサービスを分担していく。(二村)
- 図書館利用者としてYAの掘り起こしは大事だが、なぜ図書館に足を運ばせる必要があるのかの整理を。新しい文化に気づくという視点が大事では。(山口)
- 児童と乳幼児の言葉の整理
- 児童の表現に乳幼児を加えて。(山口)
- 健康課では、乳児が0~1歳、2歳~6歳が幼児と規定。(飯島)
- 図書館では、児童、ヤングアダルト、一般と分類しており、乳幼児は児童に含める。(鬼倉)
- ※わかりやすい表現にしていく。(二村)
- 靴を脱いであがる図書館
- 靴を脱いであがる図書館は気軽に利用しにくい感じがあるがどうか。(小林(卓))
- →小さな子ども達の利用をイメージしていったこと。(山口)
- →以前の多摩平児童図書館のようなイメージではないか。現在の多摩平図書館にもそのような場所がある(久保田)
- →子どもが靴を脱いであがれるコーナーもある、ということでどうか。(鬼倉)
- 靴を脱いであがる図書館は気軽に利用しにくい感じがあるがどうか。(小林(卓))
- 居場所機能を認めていくかどうか
- 図書館バス構想(私案)について
- 5.議事録の確認
- p3(6)YAを分館に置くべき→YAについては特定の分館に特化させても良いという主旨の表現に。(二村)
- HPでの公開はされているか。(小林(卓))
- →準備ができ次第公開する。(二村)
- 6.ワークショップのまとめ
- 資料説明(コンサルタント)
- 市民ニーズに応えることは以前と変わっていないので、「市民ニーズに応えない場合もある」は不適切な表現。実際には、「選書方針に従い、応えられないことがある」だろう。(小林(卓))
- →訂正する。(委員長)
- ワークショップの成果は議事録に入るか。(小林(卓))
- →ワークをしたことだけを記す。(委員長)
- この委員会の中でのミニワークショップの位置づけは。(小林(卓))
- →ブレインストーミングの一部で、計画を考えていく下地・参考情報にしたい。コンサルタントの理解を助けることにもなる。(委員長)
- 日野人とは何か。日野だけのローカルなものではなく、もっと普遍的な表現にしたいが。(阿部)
- →「ひのびと」と読む。第4次日野市基本構想「日野いいプラン2010」に位置づけられている言葉。日野のまちを愛し、日野のまちづくりに思いを持った活動する人といった意味。これから議論を。(米田)
- 7.次回の委員会について
- 次回 1月31日(水曜日)14時00から 中央図書館にて開催する。
以上