第3回 基本計画策定委員会 議事録
平成18年12月15日(金曜日)15時00分~17時00分
市役所505-2会議室
- 第2回会議議事録の確認
- 会議録のHPなどでの公開について
- 図書館施設について予定、現状、課題 ~議論の前提を揃えるために
- 図書館の施設面について討議
- その他
- 次回:1月10日(水曜日)15時00分~17時00分 / 新選組ふるさと歴史館 講座室
日野市立図書館基本計画策定委員会 第3回議事録
日時
平成18年12月15日(金曜日)15時00分~17時00分
場所
日野市役所4階庁議室
出席者
- 山口徹雄、濱田陽子、久保田正子、中村美智子、坂井喜代子、山﨑孝、小林美和、小林卓、阿部臣彌、二村健(委員長)、田中繁夫(副委員長)、小澤昭道、米田裕治、佐藤由加里、金野啓史、平義彦、高橋誠
- 事務局(川口、鬼倉、清水、星、飯倉)
- コンサルタント 山口(記録)
- 議事録の公開について
- 公開の意義
- 議事録及び議事のプロセスをHP等で開示していくことは重要である。
- 日野市の図書館のあり方は全国で注目されている。
- 公開にあたっての課題
- 委員会で本音の議論がしにくくなる恐れがある。
- 逐次公開していく場合、計画内容が固まらないうちに横やりが入らないかが心配される。
- 議事録の公開の考え方
- 今回以降の議事録は議事概要の形とし、委員会にて議事録を確認後逐次公表する。
- 本音で議論することが望まれる。必要があれば公開時に表現等を工夫する。
- 公開の意義
- 図書館の現状と課題についての補足説明(質疑の中での補足)
- 学習室・閲覧室の不足について:当時の市の方針に基づいて学習室や閲覧席を置かない図書館をつくってきた。現在は、それが課題となっている面がある。
- 書庫の確保について:平山台小と平山小の統廃合により平成20年度から校舎が空く。全館使えるわけではないが、閉架書庫として活用する要望を関係部署にあげている。(鬼倉)
- 除籍・保存図書の考え方について:昨年2,500冊を除籍した。以前は1冊を保存する方針であったが、現在は都立図書館にない本のみをとっておく方針としている。しかし、都立図書館でも保存しない方針となってきており、保存図書の問題は、図書館全体の問題になっている。個人的には、少なくとも日野独自の本や親の世代を知るために自分の子どもの頃のことを知る本を日野や多摩地域で協力して保存したい。(鬼倉)
- 新平山図書館の広さについて:地域交流広場が同フロアにあり、ゆったり過ごせる場になっている。図書館要覧の数字は書庫部分の面積を含むこともあり、実際の感覚とは異なっている。(米田・鬼倉)
- 複合施設の運営について:多面的な利用ができ施設の効率性があがるなどメニューが増えるので、ユーザーからみれば良い点が多いと考えられる。複合施設の運営は多摩平ふれあい館で行っているので、縦割り組織の問題などはすでに乗り越えたと考えている。(米田)
- 百草児童図書館の経緯と現状について:児童館の開館と同時にできた。開館時間が次第に短くなって来て今がある。百草台図書館の利用者が少ない。利用が伸びないとこれ以上開館時間を伸ばすことは難しい。児童館の図書館として使われている。奥まったところにあり靴を脱いでいくので一般利用はしにくい。児童館への移管することが考えられる。(鬼倉)
- 百草児童図書館を除き、複合施設化にともなって分館体制を縮小する考えはない。(川口)
- 意見・提案等
- 図書館のフレームについて
- 将来も見据えて図書館の蔵書の限界値はどこにおくのかを考える必要がある。(阿部)
- 日野市の将来人口や、図書館利用率の推移などを考慮して図書館全体のシステムを考えていく必要がある。(久保田)
- 市民の書斎としての図書館の適正規模(理論値)を求め、中央館の規模の根拠としてはどうか。(阿部)
- 図書館へのアクセスとロケーションを考えるべき。(阿部)
- 図書の選書、除籍、保存について
- 蔵書構成に意見を言える仕組みがあると良い。(小林(卓))
- 除籍した本を学校や学校図書館に移しているものの、本来日野図書館がとっておくべき本を狭くて捨てざるを得ない現状がある。(鬼倉)
- 再販されない本もある。廃棄の時に目を通してもらえる仕組みづくり、廃棄にストップをかけられる専門家の配置を。(坂井)
- 少なくとも10年分の書籍を収蔵できるスペースが必要である。(阿部)
- 空き教室を利用した子どもの居場所の備品として本を置いたらどうか。(坂井)
- 中央館の充実について
- 中央館・分館システムを前提としたより高度な中央館を求めたい。(二村)
- 中央図書館には、喫茶、高齢者の滞在できるスペースを入れたい。例えば湧水の味比べなど日野ならではの企画を。(平)
- 地域情報や市の講座などの雑誌関係図書を置くことでコミュニケーションのきっかけにできる。掲示板で呼びかけたり、文化的な講座やワークショップ(cf美術館)を展開しても良い。(小林(美))
- 集会室はレファレンス室のそばにあるのが良い。(久保田)
- 悪天候時に自動ドアの下から水が入ってくる。本の傷みも心配。現状の施設では無理が多い。(久保田)
- 市民や市民活動等の交流の場の演出が必要。(二村)
- 市政図書館の充実について
- 市政図書館は優れた図書館で注目もされている。環境が悪いので改善したい。(久保田)
- 建ぺい率がいっぱいで拡大は難しい。(米田)
- 市政図書館は、現在各図書館の収集資料が膨大。市民会館2階へ移せないか。(中村)
- 絶対的に空間が狭い、情報を引き出しにくいなどの問題に対しては、情報を電子化して納めていくことも考えられる。(山口)
- 電子化については予算を要望していく。(小澤)
- 整理されているがわかりやすくはなっていない。目に訴えるものも必要だろう。(米田)
- 移動図書館の今後のあり方について
- ひまわり号が日野の新しい図書館を切り開くと期待される。ひまわり号続行のための寄付を募ってはどうか。(濱田)
- 移動図書館の車両は排出ガス浄化のアタッチメントをすでにつけているが、それでも基準を満たせなくなる。新車価格について調査する。(鬼倉)
- 移動図書館の個人向け貸出廃止後のあり方については、この委員会で提案いただきたい。(小澤)
- 子どもやヤングアダルトへの対応について
- 子どもの本を除籍しないでほしい。(坂井)
- ヤングアダルトコーナーの充実が期待される中で、廃棄本が見られるのが残念。(濱田)
- YAサービスは特定の分館でおこなってもよいと思う。(二村)
- 弱者への配慮について
- 障害者の視点を入れたい。(久保田)
- 車の運転のできない高齢者や子ども達へのサービスは必要。(阿部)
- 新平山図書館に駐車場が欲しい。(濱田)
- → 新平山図書館の駐車場は数台分用意する予定。公共交通を使って欲しいところだが、ニーズがあることは認識している。検討したい。(米田)
- 万願寺地域での図書館の新設について
- 万願寺で要望がある。万願寺に児童図書館を作ってはどうか。スポーツ施設もある。(中村)
- 情報の公開と市民の参加について
- 選書方針、蔵書構成の公開+除籍方針(小林(卓))
- → 選書方針は準備中。廃棄方針についても対応する。(小澤)
- 選書方針、蔵書構成の公開+除籍方針(小林(卓))
- 稲城市立図書館について
- 規模、施設内容、設備、体験学習がセットされたソフトなど、システムの完成度は高く参考になる。一方、日野の図書館は来館者を迎える(welcomeの)感じがあるのが素晴らしい。(濱田)
- 利用頻度の高い資料(古い縮刷版など)を身近なところに置いてある日野に比べて、電動書庫は調べ方によっては使いにくい面もある。(川口)
- 図書館のフレームについて
- その他
- 平成19年1月10日(水曜日) 新選組のふるさと歴史館にて開催する。
- 今の図書館の殻を破って新しい内容を提案したい。(二村)
- 各分館を見て頂く機会を用意したい。(事務局)
以上