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第16回 基本計画策定委員会 議事録

平成19年8月27日(月曜日)13時00~17時00
日野市役所101会議室

  1. 会議録の確認
  2. 計画文(案)について検討
  3. その他

日野市立図書館基本計画策定委員会 第16回議事録

日時

平成19年8月27日(月曜日)13時00~17時00

場所

日野市役所101会議室

出席者

  • 山﨑孝、阿部臣彌、久保田正子、濱田陽子、坂井喜代子、中村美智子、山口徹雄、小林(卓)、小澤昭道、二村健(委員長)、高田明彦(副委員長)
  • 事務局(鬼倉、星、飯倉)
  • コンサルタント 山口(記録)
  1. 議事録の確認と公開について
    • 第14回・15回の議事録を持ち帰り修正いただく。以下関連意見。行政は、一貫性をもった対応して欲しい。(久保田)
    • 委員会の成果が市の計画となるとすると、市の施策としての実現可能性が求められるのでは。(阿部)
    • 図書館として新しいことに取り組みたい。(二村)
  2. 目次案に沿う議論
    1. 計画の前提条件について
      • 修正原稿で良い。
    2. 第1章について
      • この章の意図がわからない。図書館に求められる要求やどのようなユーザーがいるかは、考えればわかることなので、ここで新たにまとめておく必要はないのでは。(二村)
      • 旧題の「ニーズの違い」を活かす方が良い。(小林(卓))
      • 日野市独自のニーズ、時代が要求するもの、コレクションやコーナーの形成でまとめる。(二村)
    3. 時代変化について
      • 世界の動向、図書館界の動向をふまえてまとめる。(二村)
      • "多様化"を組み入れたい。(久保田)
      • コンピュータ(ICT)のスキルよりコミュニケーション能力が上位に記されるべきでは。(小林(卓))
      • 時代変化の中に、"ネット化社会"や"情報が電子化される社会"という視点を入れて。(山口)
      • ④②③①の順に整理を。ITについては、図書館でできることにつなげる表現に。(二村)
    4. 3章について
      • 図書館の選書方針の公開についてはどうなったか。(小林(卓))
        • →運営計画(p.33)に記載した。(鬼倉)
      • 「まちかどミニ図書館」について新しいネーミングが欲しい。(鬼倉)
        • →「図書館ミニ窓口」ではどうか。(坂井)
        • →「コンビニ図書館」という名称はやめてほしい。(小林(卓))
        • →候補を挙げてあとで議論したい。(小澤)
      • 図書館が開く講座の具体的な名称をいれるよう事務局に要望しておいたがどうか。(二村)
        • →具体的な講座名でなく、「生きる力」をのばす活動の意味に表現を変えた。(事務局)
        • P13のやりがいや達成感の表現のところにも生きる力の記述を。(久保田)
          • →基本的な考え方なのでもっと前に出していきたい。(事務局)
          • →ここにもあって良い。(二村)
          • →子どもの置かれた状況の一つに格差社会の問題がある。そこに「生きる力」を入れてはどうか。(小林(卓))
          • →生きる力と課題解決力の両方を書くように。(二村)
    5. 高齢者サービスについて
      • 高齢者をどうするか、団塊の世代を書き分ける必要があるかどうか議論いただきたい。(鬼倉)
      • "シルバー世代"は"高齢者"にかえた経緯がある。団塊の世代の問題は実は男性の問題。(二村)
        • →この章では年齢階層毎に整理している。法制度的にも同じ"高齢者"の立場に置かれている。あえて分ける必要はないだろう。(阿部)
        • →問題の性格が異なるので、別に扱う方がよい。(二村)
        • →成人と高齢者の間に新たに"リタイア世代"を設けたらどうか。(濱田)
        • →日本図書館協会の議論の中では、独自領域としての高齢者問題は成立しにくいとの意見もある。(小林(卓))
        • →団塊の世代については、高齢者ではなく成人の中で記す。あわせて4)の整理を。(二村)
    6. 障害者サービスについて
      • 電子資料に関する記述で「有料」という表現がある。これは誤解を受けやすいので「商用」に変更する。(二村)
      • 資料保存について。空き教室利用は暫定的な対策と位置づけて、共同保存庫構想を推したい。(阿部)
        • →保存スペースが足りないため、やむなく資料を廃棄し市民へリサイクルしている状況がある。(鬼倉)
      • 資料の貸出点数を、現在の無制限から50点までにしてはどうかと考えている。市民アンケートでも賛成が多い。都内他自治体で、貸出点数が無制限なのは昭島、あきる野、小金井、多摩の4市。日野の貸出状況を見ると、10点以内93.4%、30点以内99.8%、50点以下99.9%となる。また、アンケート結果を受けて延滞者への貸出停止についても書いた。(鬼倉)
        • →資料の回転率を上げる効果があるといわれるが、貸出停止をしても従わない場合もあり、効果は疑問。(小林(卓))
        • →延滞という問題があることを記述するだけではどうか。(二村)
        • →アンケートを見ると貸出期間を3週間にして欲しいとの意見が30%近くある。利用者の利用意欲を損なわないような制度を望みたい。(阿部)
        • →利用者ニーズと制度にややズレがある。ルールの妥当性を検討していきたい。(鬼倉)
        • →現場の状況だが、利用者の大半はルールを守っている。一部の利用者がルールを守らないため、他の利用者への資料提供に不都合が生じている。貸出期間を3週間とすると、予約の取り置き期間2週間と併せて5週間になる。切実に本を必要としている人に一層届けにくくなる。(飯倉)
        • →資料によって貸出期間を変えることはできないか。(山崎)
        • →システム上の問題もあり難しい。(飯倉)
        • →延滞を防ぐために、図書館では返却ポストを増やすことや貸出期間延長を電話でできるようにすることなど、利用者の返却しやすさを検討したい。(飯倉)
      • 運用を検討、という記述だけでも良い。(小林(卓))
        • →延滞があって困っている事実を記しておくのは良い。加えて利用者の公平を図る、位の表現でよいが、悪質な人に対する図書館の姿勢を示しておいてはどうか。(山口)
        • →次期システムの導入と合わせても良い。図書館内部で整理を。(二村)
        • →委員会の意見に沿って、ネガティブすぎないような表現を検討したい。(高田)
    7. レファレンスサービスについて
      • 多くの情報ストックの中から何を選んで引き出すかが図書館では大事になっている。その意味でレファレンスサービスが注目されているが、あまり知られていない。この項目を冒頭に移動させてはどうか。(二村)
        • →日野では、貸出をサービスの中核として、その上でレファレンスを置いてきた。この点から見るとどうか。(小林(卓))
        • →サービスの中心は今なお貸出だろう。貸出とレファレンスをどう結びつけるかを考えることが大事では。(阿部)
        • →どう位置づけるかを含めて図書館内部で検討いただきたい。(二村)
      • 学校の調べ学習が変わってきている。学校からの問い合わせに対して図書館側の連携はとれているか。それも広義のレファレンスといえるだろう。(久保田)
        • →学校からの希望を受けての図書館からの搬送便も、今年度は2週に1回から毎週に増便した。(鬼倉)
      • レファレンスのカウンターにはいつも利用者が座っている。統計に数として出るレファレンスは少ないのでは。(濱田)
        • →中央図書館レファレンス室と市政図書室で統計を取ってきた。日野図書館も改築後に統計を取り始めた。中央図書館1階カウンター及びその他分館のデータを取っていなかったため、実態より少なく出ていると思われる。(飯倉)
    8. ホームページについて
      • 日野市のことなら何でもわかる図書館のポータルサイトを設けることを提案。地域の情報を図書館のサイトから引き出せると良い。(二村)
        • →日野市情報化推進計画で、ポータルサイトは図書館以外が担当となっている。図書館独自では取り組みにくいので表現を工夫・変更した。(鬼倉)
        • →これでよい。(二村)
    9. 高幡図書館の活動について
      • 高幡図書館では高幡不動尊関連資料の収集を開始したので報告する。(鬼倉)
      • 文中「甲州街道」は「甲州道中」を使いたい。(小澤)
    10. 地域資料の収集と情報発信に関して
      • P24「市内や近隣で活動するNPO・・・・」の位置を変更する。(鬼倉)
    11. 学校図書館との連携
      • 公共図書館がティーチングライブラリ機能を支援するという世界的な潮流がある。学校での調べ学習を支援するための図書館員派遣や図書館利用教育など、学校教育を強力に支援していく姿勢を表現することを提案。(二村)
        • →事務局訂正案で良い。(二村)
    12. 大学図書館との連携について
      • 現状を踏まえ実践女子大・短期大学図書館との連携について、現状にあわせて表現を変更。(鬼倉)
        • →資料を借り出せないのは残念。いずれ出来るようにしたい。(小林(卓))
      • 図書館学に関わる教員や学生が図書館の現場を体験する機会の提供を追加。(鬼倉)
        • →特殊な事例なので、教員は外して学生等とするか、交流会などで連携を深めるという表現でどうか。文案を用意したい。(小林(卓))
    13. 新中央館の建設について
      • 新中央図書館の機能や施設についてできるだけ具体的にするべきことを提案。新中央館建設の基本的な考え方について示すのが責任ある立場と考えたいがどうか。(二村)
        • →今の段階で記述できる範囲に限定して表現している。(鬼倉)
        • →昨今の状況から、依然財政状況は厳しい状況にある。(高田)
        • →基本事項のみの記述にとどめた方がよいのではないか。(山口)
        • →新中央館の建設については記述するとして、市民参加が可能な検討の場を別途設けることを提案したいがどうか。(二村)
      • 新中央館建設関連の状況が見えるまでこの議論を一時中断し、再度委員会を再開してはどうか。(高田)
    14. 今後の委員会の進め方について
      • この計画を市民の目線でまとめればよいのか、現実的な問題を踏まえた行政計画として完成させるのか再確認したい。(中村)
        • →策定委員会が市の名で市民に示すものなので後者になる。(高田)
      • 次回委員会を9月13日 14時00分から開催。新中央館建設に関わる部分は保留とし、その他の本文の部分についてまとめていく。(二村)
  3. 次回の委員会開催日時は、後日連絡する。

以上