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第14回 基本計画策定委員会 議事録

平成19年7月27日(金曜日)13時00分~16時00分
日野市立図書館集会室

  1. 会議録の確認
  2. 計画文(案)について検討
  3. その他

日野市立図書館基本計画策定委員会 第14回議事録

日時

平成19年7月27日(金曜日)13時00分~16時00分

場所

日野市立図書館集会室

出席者

  • 濱田陽子、坂井喜代子、久保田正子、阿部臣彌、山﨑孝、小林卓、小林美和、中村美智子、二村健、山口徹雄、平義彦、小澤昭道、岡野仁
  • 事務局(鬼倉、清水、星、飯倉)
  • コンサルタント 山口(記録)
  1. 議事録の確認と公開について
    • 訂正箇所を指摘→承認。
  2. 計画文(案)について検討
    1. 計画案策定の経緯について
      • 事務局から、中間報告として文案が出された。前回会議からかなりの時間が経過したことも含め、作成の経緯を報告してほしい。(二村)
        • →次の3点をまとめる、という方法で文案を作成した。(1)策定委員会での論議(2)二村委員長の文案(3)市民アンケートの分析。これらのまとめに時間がかかり、前回会議から2ヶ月以上間をあけることになってしまった。大変申し訳ない。なお、庁内調整はまだ済んでいない。議会が入るなどの事情があり、日程の確保が困難だった。(鬼倉)
      • コンサル・二村・事務局で計画原案を作成することになっていた。しかし、今回提出された中間報告はコンサルと事務局で作成したもので、二村はタッチしていない。事務局と自分の考えとに異なるところが多々あるため参加しなかった。今後の日程についても事務局に確認したい。タイムリミットはどうなるのか?(二村)
        • →タイムリミットはない。前回会議の頃には、パブリックコメントを9月に行えるように...と考えていた。しかし、庁内打合せで、充分意見を盛り込んだいいものを作ることをタイムリミットより優先してよい、とのことになった。(鬼倉)
      • 当初、2007年3月末を締めとして、無理して進めてきた。今になってタイムリミットはない、と変化したのはなぜか。この計画の位置づけが変わったのか?(二村)
        • →計画の位置づけは特に変わっていない。タイムリミットがない、というのも決して無期限ということではなく、もちろん早くできるにこしたことはない。(鬼倉)
        • →ただ作るだけではなく、必ず実行する、という計画を策定したい。庁内調整にも時間がかかる。タイムリミットを窮屈に設定しない、というのは、そういう意図である。(小澤)
      • 市側が時間をかけていい、と言う意図は二通り考えられる。いいものを作ってくれ、なのか、とにかく意見を言わせておけ、なのか?(二村)
        • →議論をつくしていいものを作る、が最善のこと。ただし、実行可能であるためには、日野市の財政が足かせになるのはたしか。(小澤)
      • この中間報告の文案について、委員長が参加せずにまとめられた、ということはどうなるのか?我々市民委員の意見は、委員長が参加することで、反映されると考えるのだが。(山﨑)
        • →日程的に調整がつかなかったこともある。また、計画の文章化にあたって、自分なりに持っている思いが反映されていない。委員長として、委員の意見をまとめることは職責だが、一委員として自分の意見も述べたい。そうなると、委員長を降りる必要があるのか、とも思う。(二村)
      • 事務局提案の文案は、まだ大雑把にしか読んでいないが、私たちの意見をかなり網羅していると感じた。委員長の立場が、委員会を先導していくものか、意見の調整役か、最初から曖昧だった。個人的な意見とは異なるからといって、まとめに参加されなかった、というのはおかしいのではないか。(中村)
        • →委員長の立場はまとめ役だと思っている。ただ、一委員としての意見を言う機会も与えて欲しい。(二村)
        • →この委員会は、市民の自発的な参加による。市民の意見を聴きたい、という行政側の意向を受けて議論を重ねてきた。その中で市民の意見もいろいろあったが、それをどうまとめるか、が大事。委員長個人としての思い入れもあるだろうが、調整して現実的な行政計画にまとめて欲しい。ここに書かれていることは、我々の議論をまとめてある、と考えている。あとは予算の裏づけのような中身と、何が重要項目かの整理が必要ではないか。タイムリミットについては、行政の予算年度のことも考えて、計画を実行するためにも、エンドレスにせずに締めてもらいたい。(阿部)
        • →事務局提案の文案は私たちの言いたいことがまとまっている。サービスのところで、病院・学校・ひまわり号と盛りだくさんだが、人的な配置・予算について手当てがあるのかわからない。やっぱりできませんでした...となるような不安がある。具体的な人員・予算について記載されれば、これでよい。(久保田)
        • →予算についてだが、この委員会ではあまり気にせずに...と議論を始めた。そのうち財政が足かせになる...という話になってきたが、計画として書かれたものは実行される、と理解している。文案作成に参加しなかった理由として、図書館がやりたいと考えることを盛り込むことを妨げないために、ということもある。(二村)
    2. パブリックコメントについて
      • 今後、この中間報告の文案を元に議論する、ということでよいか。また、この委員会としては期限を決めたい。パブリックコメントはやるのか?(小林(卓))
        • →パブリックコメントはやる。(小澤)
    3. 目次構成の変更とこれまでの進め方について
      • 当初と目次が全く違っていることについて、理由を説明してほしい。また、自分の提案した学校図書館の地域開放について、事務局の文案では削られている。削るのは構わないが、理由を説明してほしい。目次構成が変わったことに伴って、提案されたことで議論なく消えてしまっているものが他にもあるのではないか。タイムリミットに余裕があるのなら、もうちょっと点検する時間を取ってほしい。(山口)
      • 目次の問題については、同じ考えだ。最初に決められた枠があるわけではない、ということで、委員会の中で目次案を提案・承認し、論議の骨子としてきた。こういうものがあるなら、最初から図書館が出してくれればよかったのでは。(二村)
      • 後戻りせずに、議論を前に進めていく必要がある。(中村)
      • 前回までの論議と今回提案された中間報告の枠組が全く違っているので、それについての説明は必要。(坂井)
      • 提案した意見が削除されているところは他にもあると思うので、中身を整理してはどうか。(二村)
      • これまで、コンサル案、委員長案、図書館案と3つの案が提案された。どれを取るかではなく、経緯を踏まえてまとめていく必要がある。コンサル案・委員長案を受けて図書館案は作られたと思う。これを中間的なまとめと考え、足りないところをつめていけばよいのでは。時間があるならば、中身をきちんと見ていきたい。ただし、あまり長く引きずらずにまとめていきたい。(阿部)
        • →これは、委員会に先立って図書館側が作っていた枠組・文案ではない。まったく白紙の状態で委員会の論議を経て、まとめたものである。もし、図書館だけで作成していたら、全く違った内容になったはず。その点は、きちんと申し上げたい。(鬼倉)
      • この委員会での論議の時間が無駄ではなかった、ということ。(山口委員)の提案のように、中身の検討に入るのに少し時間を取る、ということでよいか。(二村)
        • →それでよいと思う。(阿部)
      • 市側のやり方がまずかった、ということをはっきりさせておきたい。3月末までにまとめることは無理だと、委員会では最初から言っていた。あとから、やっぱり時間をかけて、と言われると釈然としない。また、庁内委員が人事異動などで替わる際に、引継ぎがうまくいっていないために議論が揺れた。これらについて、市民委員は振り回された。そのことをはっきりさせておきたい。(小林(卓))
    4. 計画策定の見通しについて
      • 当初のスケジュールと全く異なることは不可解だ。(阿部)
      • 他の委員会などでは、少なからず結論が見えていることもあり、10回予定なら10回できちんと終わる。この委員会では庁内委員が替わると言うことが変わるので振り回された。予定が長引いたことについては、市民委員の責任だけではない、ということは言いたい。(久保田)
      • 予算の問題を置き去りにしてスタートし、途中でもめることになった。(濱田)
      • 話しを進めていきたい。もう半年が過ぎた。図書館は時間があるというが、きちんと時間を決めていかないと、ズルズルと行ってしまう。(中村)
      • 日程をこの委員会で決めたい。中身の討論の前に、中身の確認の時間をもちたい、という提案がある。市側の責任については、責任を問う、ということまでいかずに議事録に我々の意見をきちんと載せることではっきりさせておく、ということでよいか。(二村)
      • 責任を問う、までしなくていいと思う。ただ、委員のほとんどが感じていた不満だったので、形に残したほうがよいと思う。(小林(卓))
      • 委員の継続性をきちんとしてほしい、ということは他の計画策定にもつながることなので、議事録に残す、ということにしたい。日程だが、計画のスタートを2006年4月からとする、ということはずらせないか?(二村)
      • 計画策定と平行して、予算先取りで動いている。検討はするが、ここで断言はできない。(小澤)
      • 来年度の予算に計画を反映するためには、遅くとも秋には内容について決定したい。中間報告として正式に庁内にあげ、その意見を受けて、もう一度委員会で検討になる。(二村)
      • 我々がまとめたものが、行政に渡った後、どうなるのか?議会にはかけられるのか?(阿部)
        • →中間報告は議会には出ない。日野市のホームページに掲載されるなど、市民には公開される。(小澤)
        • →中間報告と最終報告の2本を作成することで、日程をつめたい。(二村)
    5. 文案修正に向けて
      • パブリックコメント募集のために、「広報ひの」に掲載する必要がある。印刷スケジュールも考慮する必要がある。パブリックコメント募集期間は2週間と考えている。(小澤)
      • 文案をチェックする期間はどれくらい必要か。(二村)
      • あと1週間あればできる。その後に1度集まり、事務局から文案作成の主旨説明をしてもらえば、中間報告が確定するのでは。(山口)
      • 予算取りということでは、5年間の計画のうち今年はこれ、ということを決めていかないと予算につながらない。補助金まで含めて考えていくことになる。行政全体としての優先順位もあることなので、計画内の個別事業実施計画も必要になる。(岡野)
      • 他の部署と連携するような計画については、予算が別枠になってしまうのか?(久保田)
      • 複数の部署にまたがるものは調整する。(岡野)
      • こちらの計画策定が遅れると、予算につながりにくくなる。早くやっていかないといけない。(久保田)
      • 予算について我々は素人なのでわからないところがある。基本計画が策定された後に、実施計画策定があるのか?(二村)
      • 実施計画は必要。ただ、その策定は市民参加では行っていない。市民には計画実施についての評価をしてもらう。(岡野)
      • 実施計画策定は主管部局で行うということか。(二村)
      • 計画文案の第3章に重点的な取り組みをまとめたので、見ていただきたい。(小澤)
      • 中間報告は9月はじめくらいと考えてよいか。(二村)
      • 予算組みはもっと早い。(久保田)
      • 事業の優先順位は、市全体の取組みの中で決まる。(小澤)
      • 9月はじめ中間報告、パブリックコメントを受けて、最終報告を年内でどうか。(二村)
      • そんなにかけることはない。一つ一つの意見を取り上げていてはまとまらない。意見はもう出たので、あとは何を活かして何を捨てるかまとめるだけ。事務局文案は日野市立図書館が市民に何をすべきかわかりやすい。(中村)
      • 最終報告は10月末では無理か。(山﨑)
      • 9月初めに中間報告、10月末に最終報告でいきたい。なお、委員の委嘱期間がずれこんでいる。他の仕事との兼務になる委員もいるので、事務局に改めて委嘱状を発行してほしい。(二村)
      • 意見は事前に文章化して事務局に提案することで、時間を有効に使いたい。(小林(卓))
      • では、8/8意見締め切り、事務局まで。次回会議は8/16(木)とする。残りの時間で自由に意見があれば言ってほしい。(二村)
    6. 内容について
      1. ヤングアダルトの表記
        • 文案中に「ヤングアダルト」の言葉が使われている箇所があるが、よいのか?(濱田)
        • 日野市立図書館の事業ではなく、一般的な用法の説明で使ったところ。(鬼倉)
      2. 複本の購入
        • 一度聞いておきたい。書架に『模倣犯』がずらりと並んでいた。複本の購入について、どのように考えているか。(山﨑)
        • 出版後しばらくの間、リクエスト件数が200件くらいあり、半年以上は待ってもらった。リクエスト件数やその後も引き続き読まれる資料であることを考慮して購入した。全ての資料について、全く待たせずに用意できるほどの複本購入は考えていない。(鬼倉)
        • 多摩平図書館を利用している知り合いが、リクエストが出ている資料でも前に借りている人が読み終わらない時には継続貸出をしている、と図書館に説明されたという。そんなことをしているのか?(久保田)
        • 次にリクエストをして待っている人がいれば、継続貸出はしていない。みなさん、いろいろ図書館利用の上で疑問に思っていることがあれば、会議の後にでも時間を設けるので、そこで尋ねて欲しい。出来る限りお答えしたい。(飯倉)
      3. 学校図書館との連携・開放
        • 学校図書館との連携についてはp.25に記載があるが、学校の地域開放についての記載はあるか?(平)
        • p.12の3に記載した。(鬼倉)
        • 学校との連携はするのか。(久保田)
        • もちろんする。(小澤)
        • そのためにも「支援」する、という表現を用いた。(鬼倉)
        • 1・2校で試しにやってみる、と委員会で結論を出したはずだが、抜けている。(山口)
        • 学校の地域開放に関する責任を負うのは学校課。図書館だけで決定できることではないのでは。(久保田)
        • 庁内のすり合わせで文言が落ちるなら仕方ないが、最初から落とすことはない。(平)
        • 言い方を考えて、記載してほしい。(二村)
      4. 囲みの表記について
        • 第4章の四角で囲まれた部分は、どのような位置づけか。(山口)
        • 四角の中身は必ず取り組む事柄。それ以外の文章は、趣旨説明にあたる。(鬼倉)
        • 四角囲みは文末ではなく始めがよいのでは。(二村)
      5. はじめの典拠
        • はじめに、の部分の日野市立図書館が掲げた3つの方針の典拠を記載してほしい。(二村)
      6. 学習室に関する表記
        • p.28の下から二行目に「付帯的施設として学習室を設けます」とある。学習室を作らないというコンセプトで図書館像を提起した日野市立図書館が、学習室を作ると言うのなら、説明が必要だ。(小林(卓))
        • 学習室を作ることには賛成。むしろ「付帯的施設」の表現がひっかかる。(二村)
        • 図書館は、付帯的なものと捉えている。(鬼倉)
        • 市議会の議事録によれば、学習室を設置するというのはこれまでの日野市立図書館の基本的な考えと異なるのではないかという議員からの質問もある。そうした疑問に応えるには、旧来の図書館で見られたような閲覧スペースを受験生が占拠するのとはちがい、市民の居場所としての役割があるのだという記述にしてはどうか。(阿部)
        • 学習施設のことばを変えたらどうか。(小林(卓))
        • 他委員から「閲覧室」「ITの教育のできる場」「フリースペース」などの案
      7. ミニ図書館について
        • ミニ図書館について。立ち消えになったのか。(小林(卓))
        • ミニ図書館では小さな図書館をつくる感じがするので表現を変えると良い。(坂井)
        • 独立型の施設ではないはず。改築のために臨時に設けた平山図書館の週刊誌を読むスペースのレベルで良い。地域密着型のサービスの展開であり、高齢者ニーズもあるだろう。言い方の工夫を。(阿部)
      8. 1章の利用者イメージの記述について
        • 1章の利用者イメージは容易に想像できる内容なので不要では。(二村)
        • 統計的に見てどうか。また位置について後ろに持って行ってはどうか。(久保田)
        • この計画では市民の意見を聞くのが大前提。アンケートで市民の声を聞いたことを示したい。(飯倉)
        • 階層がわかりにくい。(小林(卓))
        • 図書館サービスの対象者を整理して示すことで、新たなターゲットを明らかにし、あわせて計画(施策)の過不足を確認できることをねらったもの。わかりにくいところは再考する。(コンサル山口)
      9. 有料オンラインDBの導入について
        • p19 有料オンラインDBの導入を拡充しますでは、サービスの有料化に見える。(小林(卓))
      10. 新中央館に関する記述について
        • 新中央館の中身としてパソコン室の設置について提案してきた。保存庫についても同様。内容のわかる記述を。(二村)
        • 規模にもよるので、細部は書けない。(鬼倉)
        • あまり細部を書かなくても良いのでは。(坂井)
        • 書庫や駐車場は論点となっている。(山口)
        • これまでの中央館の評価に関わって、施設として何が不足しているのかというところから、新中央館の必要性を端的に述べることではどうか。(阿部)
        • 3章 新中央館の建設のところの記述:「未来の図書館を具現化する」や、4章 施設別計画の新中央館のところで、求められる新中央館の性能を示そうとした。機能の選択や配置は、実際の建設計画の段階で再度検討されると考えている。(コンサル山口)
      11. 計画全体について
        • あえて苦言をいえば、この計画は面白みが感じられない。「再び日本一」は難しいのでは。(二村)
      12. 市政図書館の改築について
        • 市政図書室の大規模改築が論理的必然性だろう。どうか。(小林(卓))
      13. 大学との連携について
        • 図書館職員の教育の話しが消えた。大学との連携を含めて記述を。(小林(美))
      14. 新しい動きについて
        • 新しい動きを加えたい。NPOサイバー日野などが中心となる、NPOの動きがある。ネットワーク多摩が平成20年秋を目途に多摩検定をスタートする。(清水)
        • 多摩の図書館のレファレンス事例として、地域の情報を積極的に発信していきたいがどうか。(清水)
        • 良い(二村)
      15. 本の寄贈について
        • 本の寄贈を受けるのにNPOを通すのはどうか。(久保田)
        • 寄贈を受ける場合、紙の処分にも経費がかかるので、図書館が欲しい本だけを寄贈してもらうようにしている。NPOを通すことで、幅広く受けることを期待する(鬼倉)
      16. はじめにに記載の数値について
        • はじめにの文中で、一人当たりの貸出8.48冊は、ランクも入れてほしい。(二村)
  3. 次回開催予定
    • 8月16日(木曜日)14時00分~17時00分 市役所101会議室にて

以上