第1回 基本計画策定委員会 議事録
平成18年11月15日(水曜日)14時30分~16時30分
市民会館会議室
- 開会挨拶
- 委員自己紹介
- 正副委員長選出
- 計画の方針とスケジュール
- 市民委員さんが描く図書館像について
- 図書館に求められていることについてのレクチャー
- 市民調査、来館者調査、ヤングアダルト調査についてお願い
- その他
- 第2回委員会
12月6日(水曜日)15時00分~17時00分 / 市役所505-2会議室
- 第2回委員会
第1回 日野市立図書館基本計画策定委員会 議事録
日時
平成18年11月15日(水曜日)14時30分~16時30分
場所
日野市民会館3階第2会議室
出席者
- 阿部臣彌、山﨑孝、小林卓、坂井喜代子、中村美智子、久保田正子、濱田陽子、小林美和、山口徹雄、二村健、田中繁夫、米田裕治、小澤昭道、高橋誠、平義彦、梶野明信
- 事務局(川口、鬼倉、清水、星、飯倉)
- コンサルタント 山口(記録)
- 開会
- 加島教育長挨拶
- 委員自己紹介
- 委員長、副委員長の選任
- 二村委員長、田中副委員長を選任し了承された。
- 進め方等
- 資料説明
- 図書館の状況と委員会の方針
- スケジュール確認
- 質疑
- 検討の期限と委員会の回数について
- 経験から言うと、日本一の図書館をつくるための議論を6ヵ月でするのは難しい。3月いっぱいまでにもう少し密度を上げることもあり得るだろう。分科会方式や回数を増やすことも検討したい。第2回を終えたところで再考したい。(委員長)
- この回数では難しい。普段他の自治体の図書館を利用することが多いので、そのときも日野の図書館をイメージするようにしている。日野の図書館はソフトは負けないが、ハードは見劣りする。ハードに手をつけずにどうまとめていくのか。(久保田)
- このスケジュールではどうか。日本一の計画策定は難しい。第3次行財政改革大綱が決まってすぐに取りかからなかったのは何故か。(小林(卓))
- → (アンケートの実施や)コンサルタントを入れることもあり、補正予算の確保が必要になったため、スタートが遅れた。事務局としても(この期間では)難しいと考えているが、できるだけ3/31を目途にお願いしたい。(事務局)
- 目的が漠然としている。今日野でどういう図書館にしたいか、何が必要か、そのために何をするか、という検討が必要だ。日野の図書館の成り立ちも知っている。日野の図書館は市民の間に浸透しており利用もされている。図書館から議論のターゲットを絞れば6ヵ月でも可能だろう。あれもこれもということであれば無理だろう。(中村)
- → まず先入観のない状態で市民の声を聞きたいという委員会の主旨がある。1~2回を経た後、論点を絞っていきたい。(事務局)
- → 3月いっぱいを目指そう。(委員長)
- 1回の会議時間を2時間から3時間に延ばしてはどうか。(山﨑)
- → 3月までと期限は切っているが、回数は決めていない。(副委員長)
- → 回数や時間を増やす方向で進めたい。(委員長)
- 計画の目標年次について
- 基本計画のスパンについて確認したい。(山口)
- → 平成18年度から5年間である。(事務局)
- 基本計画のスパンについて確認したい。(山口)
- パブリックコメントについて
- パブリックコメントは大切だが、委員会でまとまった意見をどう市民に伝えていくかの議論も必要ではないか。日野市民の図書館に対する関心も利用実態同様高いだろうし、この計画に対する反応もあるだろう。我々の責任は重い。1回の往復でカタが付くのか。(阿部)
- → 意見としてうかがっておく。(二村)
- パブリックコメントは大切だが、委員会でまとまった意見をどう市民に伝えていくかの議論も必要ではないか。日野市民の図書館に対する関心も利用実態同様高いだろうし、この計画に対する反応もあるだろう。我々の責任は重い。1回の往復でカタが付くのか。(阿部)
- 検討の期限と委員会の回数について
- 資料説明
- 各委員からの提案~委員の描く図書館像
- (阿部)
- 市民が主人公であること。あらゆる市民に開かれる。市民の要望に直ぐに対応する。運営に市民が関われること。
- 生きたサービスの行使。図書館員と利用者とのコミュニケーションが大事。何でも相談できるように。専任の図書館委員を置くこと。図書館長は専任の職員の中から選ぶこと。
- 市民生活に密着した図書館を。分館は特徴ある図書館づくりを。それぞれのコレクションを持つなど。日野の出発点でもある移動図書館。配本制度の充実。勤労者への働きかけはいろいろな工夫を。
- 図書館員の活動を正当に評価する、市民オンブズマン制度を。
- 多摩広域ネットワークの整備を。多摩地域の図書館の共通データベース整備を。日野の蔵書保存の充実を。保存館を歴史資料館と併設する形での建設の促進を。
- 図書館のよってたつ法制度の整備を。より具体的な内容となるように市条例や要綱の整備を。
- (山﨑)
- 主に中央図書館利用の観点から提案。団塊世代のリタイアにより図書館利用が大きく様変わりすると思われるので、高齢者対策が必要。例えば図書館の改修があるなら高齢者優先席を設けるなど。
- 複数の図書館があるが、1館1品の特徴づくりを。
- 家庭の大量書籍の発掘・選別を。
- (小林(卓))
- 日野の図書館を再び日本一に。2003年に出された協議会の答申「新しいランドマークをめざして」の扱いについて説明を。答申があるのにまた一から議論するのは無駄。この計画自身を知らない委員もおられると思うので、資料の配付をしていただきたい。あらかじめ配布しなかったのには何か理由があるのか。
- 今日はアンケートの話しもあるが、あまりに資料が少ない。資料は事前に配布を。
- → ランドマークとしての図書館が図書館協議会から提案されている。これに引きずられるのはどうかと思い、初回の配布は避けた。前々代の館長の時のものだが、なかったものとして扱うつもりはないので配布する。(事務局)
- → 委員会資料は早めに配布をお願いしたい。(委員長)
- (坂井)
- 図書館は、家庭の本棚を延長したもの。市民の別宅にある本棚のイメージで。
- 選書方針について市民に公表して欲しい。
- 図書館には専門の司書が必要。読者の年齢に応じて必要な本が異なる。子ども、ヤングアダルト、学生・・・、司書も勉強が必要。人員が少なく大変だろうが、司書の勉強の時間を市で用意して欲しい。大学や私立の高・中学校でもすばらしい司書が出ている。具体的なことを学んで欲しい。特に中高生世代(向けの選書)は穴。穴埋めに取り組んで欲しい。
- 大学図書館との提携を。専門書は収納を考えてもやはり大学が勝るだろう。
- → 選書方針は公表できないか。(委員長)
- → 公表できるよう準備中。(事務局)
- (中村)
- 高齢化社会を懸念する。学校や会社が教育の機会を持ってきたが、リタイアすると教育を受ける機会が失われがちになる。生涯教育が叫ばれている。今まで余裕のなかった生涯学習に取り組める機会を。
- 日野の図書館が生涯教育のリーダーとなれ。
- パソコンやインターネットも勉強しないと使えない。図書館、公民館、生涯学習センターなど、あちこちで生涯学習に取り組んでいる。日野では転々としている図書館が中心になって勉強会をやってはどうか。
- 幼児は親が見る。小学生を正しい道へ導く本を選ぶのも図書館の役目。中高生の親がもっと勉強しないと社会とのギャップが埋まらない。そこへの支援もして欲しい。
- (久保田)
- ソフトはこれまでの方法でよい。
- 40年点字をやってきた。目の不自由な人の望む本は全てカナ(点字)にしないといけない。日野の図書館では、専門書も古文書の点訳もできた。自分たちが点訳したものを全国に貸し出すことは普通できないが、日野の図書館ではやってくれた。図書館員は図書館サービスをやりながら障害教育にも関わることになる。感謝している。
- 都立広尾中央図書館でやっていたリファレンスサービスが日野にはある。問題は財政だろう。教育に金をかけないと人は育たない。社会教育の公民館と連携してほしい。うまくリンクさせてはどうか。
- 今回の計画がすでにできたものではないことを願う。
- → ありません(事務局)
- 「お金がないので・・」では意見の出しがいがない。
- (委員長)
- 施設・設備などについては、ここで良い計画を作ればやってくれるのではないか。
- (田中)
- 庁議でもこの計画策定の話しを出しており、理事者も承知している。「積ん読」ことはしないつもりだ。
- (濱田)
- ハード面から。私が若い頃は図書館も若々しかった。百草・日野図書館もリニューアルし、多摩平は新しいが、中央と日野以外は駐車場がない。はらはらしながら本を借りに行っている。
- 中央図書館書庫には貴重な本がある反面、ハケ地の影響か本がしめりがちなことがあるので、新築又は移転を望む。
- ソフト面では、選書は素晴らしいが、司書が足りない。予約の処理だけでも職員は大変なのではないか。専門教育を受けたボランティアの導入を提案する。
- 蔵書検索は家からでもできるので良い。
- ヤングアダルトの読書離れが進んでいる。読書は疑似体験だ。本にふれさせたいが、図書館に足を向けさせる工夫が足りないのだろう。ヤングアダルトコーナーをつくってはどうか。
- (小林(美))
- 大学生であり、論文作成に図書館を利用する。調査研究の支援が図書館の役割の一つだが、授業で求められる本は市の図書館には少ない上使いにくい所もあって都立図書館に足を伸ばさないとならないことが多い。日野では都立図書館からの資料の借用をしてくれる。さらなる充実・発展を望みたい。
- (山口)
- 子ども、中高生の読書を増やすことを目標に掲げるべき。この為、学校図書との連携、相互の工夫、イベント工夫もできるのではないか。例えば小説を募集し市で表彰することや、図書館の仕事(裏方)の手伝いをさせるなど。
- 特色を出すしかない。館毎に特色を出す工夫を。ハードでの対応も含めて、考えるべき。例えば館内の壁紙(インテリア)にもテーマ性を持たせる。
- 地域の広報紙を蓄積する、地域情報を電子化してネット図書館化するなど、10-20年続けることで社会的に価値のある情報の蓄積ができていく。
- くつろぎの場であること。たとえば靴を脱いであがる図書館があっても良い。滞在型の利用が増えているので工夫は必要だろう。ただし、滞在だけを希望される方の受け皿は図書館でなく別のものでも良いのでは。他利用者との軋轢を生む場合もあるので。
- 地震対策を急ぐべきではないか。
- 利用者登録と利用の関係が把握できていない。貸出の際に履歴を提供したりニーズを汲み上げるとかが考えられるのではないか。
- (阿部)
- 図書館に求められること
- (二村)
- 今日は(時間も限られるので)市民意見のイメージを聞くに留め、図書館に求められていることについてレクチャーしたい。
- (二村)
- その他
- アンケート調書について。ご意見は17日(金曜日)までに川口宛てにお寄せ頂きたい。
- アンケートの対象は。(久保田)
- → 市民調査:市民2,000名(無作為抽出)、来館者調査:利用者、ヤングアダルト調査:学校を通じて中高生と考えている。(事務局)
- 点字化の予定はあるか。障害を持った方にもやって欲しい。(久保田)
- → 検討する。(事務局)
- 次回は、平成18年12月6日(水曜日)同時刻に市役所505会議室でブレストを行う。
以上