かぴばら
更新日:2020年5月29日
『かぴばら』
クレヴィス
2018.8
この本のページをめくっていくことで、ただただ癒されます。
表紙には、鳥をちょこんと乗せたカピバラ。ゆっくりとページをめくると、川を渡っていくカピバラや、草を食むカピバラ。そして、母さんカピバラが、生後1か月のカピバラに寄り添っています。生後1か月のカピバラは、川を渡る時に、ちゃっかりと母さんの背中に乗っかっていたりします。
中には天敵のジャガーに襲われないように緊張している場面もありますが、全体的には自然の厳しさというよりも、カピバラの生活や行動が柔らかい自然の光の中で撮影されたものが集められています。ちょっと硬そうなカピバラの毛質や、息遣いも伝わってきます。また、カピバラが動いたことによってできた水しぶきの水滴まで写されています。
その写真が、どのような状況であるかを1行の文で説明されていますが、多くの言葉はいりません。写真をゆっくりと見ることで、十分に楽しむことができました。(K)