チアリーダーズ・ライフ
更新日:2020年4月29日
『チアリーダーズ・ライフ』
双葉社
2018.9
一昨年、日野市もロケ地となったドラマ「チア・ダン」を観て以来、チアリーディングが気になりはじめ、大学の大会や、プロのパフォーマンスの動画を視聴したりしていました。ミニスカートをはいて愛嬌をふりまくかわいい女の子たち、という従来のイメージを覆す、一糸乱れぬパフォーマンスや凛としたたたずまいは、「カッコイイ」の一言です。
この本は、Xリーグのチアリーダーを経て、Bリーグ(プロバスケットボール)のプロデューサー兼ディレクターなどを務める著者が、自身の経験を通して、チアリーディングの魅力を語ったものです。曰く、
ハーフタイムやタイムアウトの際のパフォーマンスは、ゲーム展開を予測し、優勢か劣勢かで構成を組む。応援している観客に水を差さぬよう、うまくのせてコールにもっていき、会場全体を盛り上げて選手の背中を押す。また、チアリーダーはチームの広告塔である...。
決して「私の踊りを見て!」と思ってパフォーマンスをしているのではないのですね。
また、チアリーダー経験者は他人から「チアをやってる人だと思った」と言われることがよくある、というエピソードがありました。私も、気づいた経験があります。その人といるとなんだか元気がもらえるのです。チームワークを大事にする「チア・スピリット」の持ち主なのだな、と思います。人を励まして、自分も励まされる喜びを日常的に経験しているからなんですね。
チアリーダーのようにスタイルがよくなくても、踊れなくても、せめて笑顔を絶やさず過ごしていきたいです。(H)