【報告】市内在住絵本作家つがねちかこさん講演会と原画展「子育てと絵本」が行われました!
更新日:2023年7月4日
2023年6月25日(日曜日)、令和5年度日野市子ども読書活動推進事業の一環として、

平山季重ふれあい館大ホールにて、市内在住絵本作家つがねちかこさんの講演会と原画展「子育てと絵本」を行いました。
大人子どもふくめ、40名ほどの方が講演会に参加されました。
アンケートも、共感した、あたたかい会だった等、大変好評でした。
図書館職員によるインタビュー形式の講演会で、つがねさんの柔らかな雰囲気のお人柄と、絵本と子育てのお話に共感していらっしゃった方も多く、アットホームな中で講演会が進みました。
絵本作家を志していた時の「あとさき塾」での修行のようなエピソードや、それぞれの絵本製作の裏話をうかがうことができました。
また、自身の子育てに影響を与えたバイブルのような絵本だという『だるまちゃんとてんぐちゃん』。だるまちゃんは感謝もしないし、わがままにほしいものをねだりますが、だるまどん(お父さん)の、子どもをそのままを受けとめる度量について感銘を受けたお話がありました。
『くんちゃんのだいりょこう』でも、後ろを振り返ったら見守っている親でありたい、安心して冒険に出られるような環境であってほしい。
今の子どもたちは「いい子」が多いけれど、絵本の中では子どもらしい子どもが出てきて、「子どもって本来こうだよな」と思う、温かみがあるというお話が印象的でした。
つがねさんの『バレエはじめるの』の読み聞かせを、後ろのじゅうたんスペースでくつろぎながら聞いているご家族の姿がありました。
それは、つがねさんご本人が子育て中に講演会を抜けなくてはならなかったご経験があり、そのまま気にしないでいてくださっていいという思いから設置することになったじゅうたんスペースでした。
つがねさんには令和2年度に『くつしたのくまちゃん』のワークショップをお願いしていましたが、コロナ禍で延期や中止になり、今回ようやく念願の講演会が開催できました。
ワークショップもぜひやってほしいという参加者の方からの声もいただいています。
(同じく市内在住の児童文学作家で、つがねさんとの共著もある苅田澄子さんもいらしており、お互いに次回作品についてなどもお話ししていらっしゃいました。)
【当日いただいたアンケートの感想です。一部抜粋してご紹介します】
- 地元の作家さんのお話はたいへん身近で楽しく感じました。
- あたたかい講演でした
- つがねさんの絵本が好き!気持ちがじんじん伝わってくる、あたたかな楽しい会でした。ワークショップ、ぜひ!!
- つがねさんが絵本をたよりに子育てしていることが知れて、心が動かされました。
- とてもやわらかく素敵な女性で、おはなしも心にすんなり入りやすかったです。小さなこどものお母さんにきいてほしかったです。
- 絵本作家ならではの貴重な話がたくさん聞けてうれしかったです。参考になりました。
- ご本人より作品制作のエピソード、普段の生活(子育て)、あとさきじゅく、とても興味深かった。また作品を読む時に理解が深まると思いました。
- 優しい絵柄の作家さんで、どんな方かと思っていたのですが、作品と同じく優しい方で、日常の慌しさの中で、見逃してしまいそうなことを細かに表現されていて、「バレエはじめるの」心にしみました。絵本がずっと好きだったことを(あたりまえの子どもらしさと大人のあたり前の優しさ)言語化してもらえたような気がします。絵本を読んでる時、つがねさんの「バレエはじめるの」をよみきかせてもらって、幸せを感じました。新作楽しみにしています。猫も好きなので、描きおろしありがとうございます。
- お人柄の伝わる素敵な講演会でした。絵本の魅力を教えて頂き、また絵本をゆっくり味わいたいなと思いました。ありがとうございました。