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図書館員の本箱 ひろば2026年8月号

更新日:2026年7月25日

『たいせつなきみ』

マックス・ルケード/著 セルジオ・マルティネス/絵 ホーバード・豊子/訳 いのちのことば社 1998年10月

 図書館には数々の本があるけれど、それらの本は、本当はなんのためにあるのだろう。知識を増やすため? 知恵を増すため? 娯楽のため? そんなんじゃない。図書館はもっともっと大切な役割がある。本には力がある……。そのようなことを思いめぐらしながら働いてきました。そこで得た結論は、「本当はだれもが愛される存在であり、愛する存在であること」を本や視聴覚資料を通じて届ける場所、これが図書館なんだ、ということでした。
 この思いで長年働いてきた中で常に私の心の本箱の取り出しやすい位置に置かれている本があります。『たいせつなきみ』(マックス・ルケード/著 セルジオ・マルティネス/絵 ホーバード・豊子/訳 いのちのことば社 1998年)です。小人のパンチネロに自分の姿を見、彫刻家のエリの言葉に涙し、小人のルシアに与えられた本当の自由に出合うこの絵本。これからも私の心の本箱でボロボロになっても捨てない、そしてすべての人に届けたい本です。 (N)