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図書館員の本箱 ひろば2026年7月号

更新日:2026年7月1日

『なんでもかけちゃうよ』

エド・エンバリー/さく よこやまなおこ/かきもじ 偕成社 1999年3月

 どうしても馬の絵を描かねばならなくなったとき、絵に自信のない私は泣きつくようにしてこの絵本を手に取りました。この本があるということは前から知っていましたが、中をよく見もしないで、何でもは描けないだろうと思っていました。しかしエンバリーおじさんは、そこにちゃんと馬の描き方を示してくれていたのです。
 この本では、点や線、丸、三角、四角、ごく単純な図形や運筆を組み合わせた、人や乗り物、動物の描き方が示されています。この1冊に、400以上のものの描き方が載っています。描く順番もわかるので、本に書いてある通り真似をすれば絵が描けてしまいます。自分に絵心なんて…と思っている人でも、作者がコツを掴ませてくれるのできっと描けます。決して写実的、華やかな絵が描けるようになるわけではありませんが、素朴でかわいらしいイラストを描くにはぴったり。ただ立っている馬だけでなく、駆ける馬、草を食べる馬、馬の描き方をもとにしたラクダや鹿の描き方など、基礎から応用までわかる1冊です。紙に絵を描くだけでなく、画用紙から図形を切り出して組み合わせるのにも役立ちます。
 「エンバリーおじさんの絵かきえほん」シリーズには、今回取り上げた『なんでもかけちゃうよ』の他、『かおかけちゃうよ』や動物に特化した『どうぶつかけちゃうよ』、乗り物に特化した『のりものかけちゃうよ』などもあります。ぜひご覧ください。(S)