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図書館員の本箱 ひろば2026年2月号

更新日:2026年2月28日

『データで読む甲子園の怪物たち』

ゴジキ 集英社 2025年7月

 高校野球は、「あの時の、あの投球は凄かった・あの打球は凄かった」という選手の記憶が思い浮かびます。本書では、投球回数、奪三振、防御率や安打数、打率、本塁打、打点などのデータを提示することで、「自分の記憶以上に凄かったのか、あるいは意外な弱点があったのか」を照らし合わせることができ、「主観」と「客観」のギャップを楽しめます。
 また、金属バットの性能向上、球数制限の導入、トレーニング理論の進化など、高校野球を取り巻く環境が時代で激変しているなどの、時代背景による指標の変化を見ることができ、加えて甲子園で圧倒的な数字を残した選手が、プロ入り後にどう変化したかという点にも触れられています。アマチュア時代の「完成度」が その後のキャリアにどう影響したかを考察 する材料になり、高校野球ファンにとって 「記憶」を「記録」で再確認できる、非常に 中身の濃い一冊です。 (O)