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図書館員の本箱 ひろば2025年4月号

更新日:2025年3月28日

『生きる わたしたちの思い』

谷川俊太郎with friends/著 角川SSコミュニケーションズ 2008.8

ふと振り返る・・・。 『2024年』 わたしにとって本当に激動の年でした。

『生きる』 この言葉が頭から離れることはありませんでした。いろいろな気持ちが巡り、モヤモヤ感いっぱいの中、多くの人の「生きる」への思いが聞きたくて、感じたくて...「あっ、そうだ!」と思い出し、手に取ったのがこの本でした。この一年で何度読み返したことだろう。

そこには、十人十色の、百人百様の、不正解なんてない、人それぞれの『生きる』がありました。どれもこれもすべてが素敵な言葉たち。多くのみなさんの声に触れて、笑い微笑み、涙して...時には大泣きすることも。そうして最後は励まされ、心の底から癒されているわたしがいました。本当にたくさんの「勇気(チカラ)」をもらうことができました。

いまのわたしなりの「生きる」を、「生きているということ いま生きているということ

♪♪♪ 目覚まし時計に起こされて

♪♪♪ …、あと10分……

♪♪♪ …、もうあと5分……と、

コーヒーひと口を口にするまでの

朝のつらく厳しい闘いが、いま始まったということ

――

そして、当たり前ではない

『今日』という日の始まりに

『ありがとう』と呟いた。 ということ」

と手帳に綴りました。

たくさんの「谷川作品」に出会いました。そのすべてが、いままでも、またこれからも、わたしの人生の副読本です。(M)