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vol. 10「電車で読めない本~笑いあり涙あり~」

書影

『日本人の知らない日本語』(シリーズ) 〔笑〕

蛇蔵/著 KADOKAWA

日本語学校の学生はフリーダム。先生が発言した生徒に「"立って"言ってください」と言ったはずが、生徒から「た!」と返ってくる。はたまた、上品なフランス人マダムに自己紹介を求めたら、「おひかえなすって!私は~」と、任侠映画に影響されていたり......。そんなカオスな日常は、外で読むにはなかなか危なっかしい一冊。

笑いだけでなく、丁寧の「お」(お母さん等)と「ご」(ご家族等)の使いわけの法則等の役立つ知識や、テストで丸がつくとがっかりされるような文化の違いも楽しめます。え?具体的にはどういうことなのかって?それは、読んでみてのお楽しみです。コミックエッセイで読みやすい一冊なので、読書が苦手な方にもおすすめです。


モクモ

『ハーモニー』〔泣〕

伊藤 計劃/著 早川書房

主人公・トァンはWHO螺旋監察事務局で仕事をしている。ニジェールの戦場に居たが、問題を起こし日本に送還されてしまう。

日本に帰ってきた彼女は、幼馴染みのキアンと再会、昼食を共にした。しかしキアンは、「ごめんね、ミァハ。」という言葉を最後に、机の上にあったナイフで自らの首を切り自殺。実はこの時、世界中で6582人が同時刻に、突然自殺を試みていた。

トァンはWHO螺旋監察事務局に所属する者として、この事件の捜査をする事になる。調べていくと、13年前に死んだはずのミァハが事件に関わっていると考えるように......。

読み終えると、数日間内容が頭から離れません。幸福とは、意識とは何なのか......。ぜひ、一度読んでみてください。


ヒスイ

『旅猫リポート』〔泣〕

有川 浩/著 講談社

拾われた猫・ナナと心優しい青年・悟。仲良く暮らしていた二人は数年後、友人を巡る旅に出る。

「ごめんよナナ。君を手放すつもりはなかったんだけど」
「わかっているさ。ボクはものわかりの良い猫のつもりだよ」

二人の旅をする理由に、あなたはきっと涙する。


猩々

『空想科学読本 ゴジラは生まれた瞬間、即死する!?』(シリーズ) 〔笑〕

柳田 理科雄/著 宝島社

ライトセイバーでチャンバラは出来ない?
巨大ロボットの中身は空っぽ?!
タケコプターは命懸け?!!

慣れ親しんだあんな作品、科学的に検証してみると、本当にとんでもなかった!

筆者の柳田理科雄先生の軽妙な調子で語られる、科学的な検証に爆笑必至。電車で読むときはご注意を。


猩々

『93番目のキミ』〔泣〕

山田 悠介/著 文芸社

祖母からせしめた60万円で最新型のロボット・シロを手に入れた大学生・ナリタ。自分がやらない掃除や洗濯、確実に勝てるギャンブルなどごく気軽にシロを使う毎日。代わり映えしないそんな日々を送っていたナリタとシロはある姉弟と出会う。彼らと関わっていくうちにナリタとシロの間にも変化が生まれていく。

ある事件がきっかけで絶望する弟を2人は救い出せるのか。ロボットでありながら感情をもつシロと、シロと関わる人たちの変化を追うと、涙が出てくると思います。


『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』(シリーズ) 〔笑〕

西尾 維新/著 講談社

壁を透視できる程の視力を持つ主人公・瞳島眉美。彼女が出会ったのは、指輪学園で暗躍している探偵団。そこには、個性豊かな五人の美少年が居た。

料理が得意な不良〈美食のミチル〉、走りが得意な陸上部エース〈美脚のヒョータ〉、美術が得意な学校経営者の子ども〈美術のソーサク〉、演説が得意な生徒会長兼副団長〈美声のナガヒロ〉、そして美少年探偵団団長〈美学のマナブ〉。

彼らと行動するうちに、次々と壮大な事件に巻き込まれていく眉美。10年間探していた一番星、ライバル校の企み、学園の秘密、奇妙な贈り物、五つの館、次期生徒会長、探偵団壊滅の危機、映画祭。

続きが気になって、ワクワクが止まらない。


ヒスイ

『君を愛したひとりの僕へ』/『僕が愛したすべての君へ』〔泣〕

乙野 四万字/著 早川書房

貴方は、平行世界 ―パラレルワールド― を信じますか?

人間が日常的に少しだけ違う平行世界を行き来している事が証明された世界。そこで生きる主人公・高崎暦。彼の子供の頃から、おじいちゃんになるまでが描かれている。ある時、暦の両親が離婚。そこから、物語はふたつに分かれていく――


『君を愛したひとりの僕へ』

両親の離婚後、父親と暮らしている暦。彼は、父親の職場でひとりの少女、佐藤栞と出会う。幼いながらも互いに惹かれ合っていくふたりだったが、両親の再婚で兄妹になってしまう。そこで二人は、別の世界へ渡ろうとする......


『僕が愛したすべての君へ』

両親の離婚後、母親と暮らしている暦。彼は、地元の進学校へ進み、ひたすら勉学に励んでいた。そこで、瀧川和音というクラスメートに出会う。彼女は85番目の世界から来た、そこでは暦の恋人だ、と言うのだった......


ヒスイ

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(シリーズ) 〔笑〕

ママチャリ/著 小学館

舞台は1970年代。とある田舎町に住むヤンチャでムチャな男子高校生たちと、彼らに負けず劣らず大人げない駐在さんが繰り広げるイタズラ合戦を描く、映画化もされた大人気ブログ小説。

個性の強すぎる登場人物たちとありえないイタズラのオンパレードです。

男子高校生ならでは(?)の発想と行動力、駐在さんの「やられたらやられっぱなしなんて絶対許せん!」と、何倍にもして返す"イタズラの応報"に吹き出すことがありますので、人前で読むときはご注意ください!


『ダィテス領攻防記』〔笑〕

牧原 のどか/著 アルファポリス

「嫁ぇ! そんなもん発行するんじゃねえ! 後世に残ったらどうする!」
「むしろ本望ですわ婿様!」

廃嫡された王子・マティサが婿入りしたダィテス領の一人娘・ミリアーナ。彼女は、実は前世の様々な記憶を持つ転生者で..."萌え"の大好きな腐女子だった! 前世の記憶をフル活用し、領地を魔改造するミリアーナ。その目的は生活水準をあげることと... BLを広めること?! マティサは、必死に阻止しようとするが...。


猩々

『キケン』(新潮社文庫刊) 〔笑〕

有川 浩/著 新潮社

西南電気工科大学の機械制御研究部、通称:キケン。小学生で火薬いじりで家をふっとばしかけた爆弾狂(+α)の部長、上野。そのストッパーにして、苗字が一文字足りないといわれる副部長、大神。そこに入部した部員らも始め、奇人変人大集合、ぶっとんだことをしでかす彼らの学生時代に、思わず吹き出すこと間違いなし。

少し大人になった人、昔読んだよって人も改めて読み直すと笑いだけではない、新しい感覚との出会いもあるかもしれません。一度別のリストで紹介したものの、「このテーマには二回目でも外せない!」と、ヤングスタッフ満場一致で紹介したいと思った一冊。


モクモ

『バカとテストと召喚獣』(シリーズ) 〔笑〕

井上 堅二/著 葉賀ユイ/イラスト KADOKAWA

物語の舞台となる文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けをされてしまう。Aクラスはリクライニングシートに冷暖房完備の部屋。しかしアホな主人公・明久のいる最低Fクラスの備品は、ボロい卓袱台と腐った畳のみ!

こんな教室で青春を過ごしたいか!? 嫌だ!!

明久は密かに憧れるクラスメートの瑞希の為、「対クラス戦争」を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けで...!?

見れば何となく笑ってしまう、ちょっと...いや、かなりマヌケな主人公とその仲間達による学園ラブ(?)コメ(笑)! ライトノベルなので、普段本を読まない...という方にも、オススメです♪


桜草

『ストーリー・セラー』(新潮社刊) 〔泣〕

有川 浩/著 新潮社

面白そう。そんなことを考えていたから
―だから、これはバチが当たったのだ。

小説家である彼女と、妻である彼女を支える彼を襲った残酷な運命。極限の決断を迫られた彼女は今まで自分にとって最高の読者であった夫のために最後まで物語を紡ぎ続ける。

Side:AとSide:Bの2部に分かれており、対になっている作品。恋愛小説でありながら病気や生死などの重いテーマを取り上げており、自分の大切な人と重ねてしまうと涙なしには読むことができません。命の大切さはもちろん、作家の生きざまを身近に感じることができます。


殊子

電車で読めない本 ~番外編~

『へんな生きもの へんな生きざま』

早川 いくを/著 エクスナレッジ

早川いくを初の大判本。この重量級の本を、電車で読める強者募集。読めるもんなら読んでみやがれ!


猩々

『アルジャーノンに花束を』

ダニエル・キイス/著 小尾 芙佐/訳 早川書房

乗り物酔いまっしぐら!? 人間の心の真実に迫る、現代の聖書。


桜草

『もうぬげない』

ヨシタケ シンスケ/作 ブロンズ新社

シュールで笑える、一時期話題にもなった絵本。


モクモ

スタッフより

みなさんこんにちは。今回のBOOKWORMで紹介した本の中に、お気に入りの本や、気になった本はありましたか?

笑うことも、泣くことも、人間の大事な感情表現の一部です。思いっきり笑って、思いっきり泣いて...そんな日があってもいいのです。忙しい毎日でも、ちょっと一息入れて。感受性を高める時間を取り入れてみては?

(※電車でこれらの本を読むと、笑ったり泣いたりと、周りの人から挙動不審に思われるかもしれません。人がいないことを確認してからか、家でまったりと読むのがオススメです。)

次回もお楽しみに♪

From:桜草

発行:日野市立図書館 2019年2月

装画:殊子

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