
芸術の秋
『十一月の扉』
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父親の転勤と家族の引っ越しを機に、ある日見つけた魅力的な洋館・「十一月荘」で下宿する事を決めた爽子。 十一月荘での生活を送りながら、素敵な人々との出会いや様々な出来事を心に溜め込んでいく毎日の中、頭に浮かんだのは、物語を創る事だった。 さっそく、文房具屋で見つけた素敵なノートに、十一月荘で出会った人々をモデルにした動物たちのお話「ドードー森の物語」を綴っていくのですが...。 ゆったりと流れる爽子と十一月荘の人々の日常を、丁寧に優しく、色あざやかに描いた、心が豊かになれる、この時期にぴったりのお話です。是非手にとってみて下さい。
かーこ
『アート少女』
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「美術部、なめんなよ!」 あなたの身の回りに、美術部員はいますか?いるとしたら、決して軽んじてはいけません。 なぜなら彼らは、自らのアート魂を満たすためなら、ありとあらゆる手段を使って全てを芸術にしてしまうのですから。 有能な先輩たちは卒業し、部室も奪われ、学校中から異色の目で見られる事となった、美術部部長・根岸節子と個性豊かな仲間たち。 くじけずに美術部の存続をかけて、様々な作戦を仕掛けていきますが、はたして結果は──!?
かーこ
『復活!! 虹北学園文芸部』
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虹北学園中等部に入学したばかりの1年生・岩崎マイン。 大好きな小説書きにいそしむため、もちろん文芸部に即入部!!......と思いきや、虹北学園には文芸部がない!? マインの、文芸部にかける青春物語は、ゼロからスタートしたばかり。とにかくピカピカした元気さで、どんな困難にも真っ向勝負で立ち向かうマインに、注目です!!
かーこ
『ルリユールおじさん』
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何度も何度も読まれ、ボロボロになった本、そんな本を、手作業で製本しなおすことで、よみがえらせる、それがルリユールとよばれる製本職人です。 大好きな植物図鑑がこわれてしまったソフィーは、「そんなにだいじな本なら、ルリユールのところへ行ってごらん。」と言われ、本を直してもらうために、ルリユールおじさんの所へやってきました。 ルリユールおじさんは、いったん本をバラバラにし、ひとつひとつ製本の行程をたどっていきます。そして、ルリユールおじさんの木のこぶのような手によって、本は新たな命を吹き込まれ、ソフィーのもとに戻ってきました。 電子書籍化するために、本が裁断され、捨てられるような時代ですが、このように本を愛しむ気持ちを持つことができたらすばらしいなと思います。
koh
『クリムト金色の交響曲』
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金色の画家として知られるグスタフ・クリムト。 そしてまた、彼は官能的な女性を描いたことでも知られている。 金色に縁取られた、彼の描く女性はどれも生き生きとして美しく、現代においても高い人気を誇っている。 クリムトは、この芸術の秋にぜひ鑑賞してみてほしい画家である。
いずみ
『松井冬子画集』
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今最も注目されている若手日本画家の一人である松井冬子。 彼女の絵はグロテスクでおどろおどろしいのに、つい魅き込まれてしまう何かがある。 現代に蘇った幽霊画を、夏の涼を求めるためにではなく、芸術としてこの秋に、ぜひご覧になってみてほしい。
いずみ
こちらもオススメ!
『死神の精度』
仙台
『ルネサンスとは何であったのか』
仙台
『優しい音楽』
かーこ
『ぐるぐるまわるすべり台』
かーこ
スポーツの秋
『800』
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800メートルがどんな競技だか想像つくだろうか。 "短距離並みのスピードで、400メートルトラックを2周(TWO LAPS)する。勝とうと思ったらかなりの速さで走りながら緩急をつけなきゃならない" そんな絶妙な距離を、まったく性格の違うTWO LAPS RUNNER、中沢と広瀬が走り抜ける。それぞれの視点から一人称で交互に進むこのお話、とにかくハイテンションで勢いがある。 なにより最初の一文がかっこいいのだ! 一度ページをめくったら、二人と一緒に最後まで駆け抜けてしまうだろう。
やよ
『ラストイニング』
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大人気シリーズ「バッテリー」の語られなかった最終回。 新田東中と横手二中の試合で、巧・豪のバッテリーと門脇との勝負の行方は―――。 野球を続ける者もいれば、やめる者もいる。瑞垣視点で語られるバッテリーのその後の物語。
やよ
『サクリファイス』
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自転車ロードレースの世界―――そこではメンバーの「犠牲」がチームの勝敗を分ける。そんな世界で起きたとある事故。 その真相が明らかになったとき、そこにある本当の「サクリファイス(犠牲)」とは――。
仙台
『コロヨシ!!』
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日本には、古来より"掃除"というスポーツが受け継がれていた・・・!? 掃除という一風変わったスポーツに高校生活をかける、主人公、藤代樹。様々な壁にぶつかりながら成長してゆく青春ストーリー。 三崎ワールド全開です!!
みかん
『一瞬の風になれ』
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やる気ゼロの天才スプリンター一之瀬連。天才の兄貴を持つ陸上初心者、神谷新二。 リレーになると「化ける」二人の「かけっこしたい」って思い。読むだけで全てがリアルに伝わってくる。運動できなくても走りたくなる。青春を部活にささげるのってすごいことだ。 今からでも陸上部に入りたくなる。読んでるときも読んだあとも最高の気分。こんな爽やかな小説ってないと思う。
k
『あるキング』
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天才野球少年「王求」の物語。 いつもの伊坂作品とは違った、不思議な雰囲気が楽しめます。
仙台
こちらもオススメ!
『エデン』
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「サクリファイス」の続編です。
仙台
『風が強く吹いている』
いずみ、仙台
『十二番目の天使』
いずみ
『バッテリー』
いずみ
『Dive!!』
いずみ
食欲の秋
『タルト・タタンの夢』
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下町にある小さなフランス料理店が舞台のこの作品。 シェフ三舟が作る料理は堅苦しくなくて絶品。そして訪れた客の事件まで解決してしまう。正に食の秋とミステリーの秋を同時に楽しめてしまう。 個人的にはミステリーもいいけれど、シェフ三舟の作る料理が肩肘張らずに美味しそうで美味しそうで...。上手いんだまた料理の文章が。おなかがすいてる時には読んではいけないと、身を持って体験してしまった。 短編集なので気楽に読めて小難しくない。続編もまた美味しそう。
はりぃ
『大おばさんの不思議なレシピ』
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この、大おばさんが書いたというレシピノートに載っているメニューを作ると、不思議な世界へ行けて、おとぎ話の登場人物たちと出会えるんですって。きっと、こんなレシピなら是非欲しい!って思う人もいるんじゃないかな。 だけど、それを手にしたのは、家庭科が大の苦手な中学生・美奈。おかげで、不思議な世界は大騒動に巻き込まれる事に。 料理や手芸が苦手な人も、得意な人も、得意じゃないけど好きな人も、美奈と一緒に不思議な世界の冒険を、楽しんでみませんか?
かーこ
『和菓子のアン』
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食べることは大好きだけど、何をやりたいかわからない。 そんな主人公・杏子は、一丸発起し、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」で働き始めます。すると、和菓子をめぐる謎が連発! 餡子が苦手なあなたも、和菓子と渋茶が欲しくなること間違いナシ!
のら
こちらもオススメ!
『ヴァン・ショーをあなたに』
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「タルト・タタンの夢」の続編です。
はりぃ
『チョコレート・アンダーグラウンド』
かーこ
演劇の秋
『シアター!』
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演劇に骨を埋める覚悟の身としては、かなりイタい作品。何がって?そりゃ心と頭が。私も含め大半の役者がお金は二の次なのだから、どこの劇団でも「借金」だの「金欠」だのいつも身にまとう問題なのだ。 個性と表現と気合だけで世の中生きられたらいいんだが、世の中そんなに甘くない。演劇って、舞台の上では華やかだけど、裏はそうではないんだよ。国からの文化金だって事業なんちゃらで廃止になって、更には「芸術なんて必要ない」とか何にも知らない人に言われちゃう。 それでも、大好きだ!と言って舞台上のスポットライトの魔法にかけられたままの人間だっている。登場人物もそんな一部だ。借金があろうとなんだろうと、演劇が好きな気持ちだけで生きている。 この本読んで、小劇場に足を運んでみるのもいいかもしれない。なんてね。
はりぃ
スタッフより
スタッフより みなさん、こんにちは!ヤングスタッフです。
気になる本はありましたか? このリストに掲載されている本のほとんどが、日野市立図書館に置いてあるので、是非借りてみてくださいね。
ところで、みなさんは秋といえば、何を思い浮かべますか? スポーツや食欲、読書の秋など色々ありますよね。ということで、今回のテーマは「秋」です。 私たちがそれぞれに考える秋の本がたくさん集まりました。これらの本を読んで、さわやかな秋の風を感じていただけたら嬉しいです。
それでは、次回もお楽しみに!
From:かほ
製作 :日野ヤングスタッフ
装画 :杉浦ケイ
発行 :日野市立図書館
発行日:2011年11月