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vol. 02「夜」

書影

『流れ星が消えないうちに』

橋本紡/著 新潮社

大切な誰かがいなくなってしまってからも、毎日は当たり前のようにやってくるし、世の中は日常的な営みを繰り返していく。やりきれない喪失感を抱えて非日常の中に放り込まれた私は、どうすれば普遍的な日常に戻れるのだろう。 高校時代から付き合っていた恋人・加地くんがこの世からいなくなってしまってから、毎晩、玄関でないと眠れなくなってしまった奈緒子。そんな彼女が、ゆっくりと当たり前の毎日に戻れるよう、支えようとする加地くんの友人・巧。 二人の、同じ光の中に向かって歩こうとしながらも、永遠に続きそうな夜の中で、もがいてばかりいた日々に、少しずつ変化が訪れる。奈緒子と巧は、それぞれに、本当の朝を迎えることができるのでしょうか。


かーこ

『弥勒の月』

あさのあつこ/著 光文社

あさのあつこ氏の手によって描かれる、江戸町を舞台にした時代劇。 コンビを組む、若く切れ者だが喧嘩っ早い同心・信次郎と、ベテランの岡っ引き・伊佐治が挑む事になったのは、小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんが川から死体となって発見されたという事件。 信次郎は、おりんの夫である遠野屋主人・清之介の態度に疑いの眼差しを向けるのだが、事件は更に謎を呼ぶ方向へ進展していき... 江戸の町並みや、人々の暮らしの丁寧で豊かさ溢れる表現、そして何より夜の描き方が、情緒的で艶めかしくて心奪われます。信次郎と清之介、闇を知り闇に生きる二人の男たちのやりとりも、物語に深みを与える大事や要素となっています。 続編の『夜叉桜』、『木練柿』も是非!


かーこ

『スワロウテイル』

岩井俊二/著 角川書店

墓泥棒をしながら小金を稼ぐ、ヒョウとリン、フニクラ。そしてフニクラの妹・グリコは身寄りのない少女・アゲハを世話しながら、売春で生計を立てる日々を送る。 ある夜、グリコの客のひとりがアゲハを襲おうとし、助けに入った隣人のアーロウは、勢いあまって客を殺してしまう。 慌てて死体を始末しようとするヒョウたちだが、死体の中から、ある代議士のウラ帳簿を記録したテープが見つかって... 様々な欲望や澱み、思いが錯綜する不思議な街・円都(イェンタウン)を駆け抜ける、疾走感ただよう夜の物語。


かーこ

『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』

アレックス・シアラー/著 金原瑞人/訳 求竜堂

ごく普通の女の子・カーリーは、美人で大人っぽくて、クールな転校生の少女レイチェルに憧れている真っ最中。 けれどある日、レイチェルをいつも迎えに来るおばあさんと二人で話す機会を得たカーリーは、レイチェルとおばあさんの間にある、とんでもない秘密を知ってしまう。そこから、カーリーの運命もまた、大きく流転することに...。 カーリーとレイチェル、そしておばあさんの人生を巡る物語に、目が離せません!


かーこ

『夜のピクニック』

恩田陸/著 新潮社

高校生活最後の学校行事、それは夜通し、80キロの道のりをひたすら歩く「歩行祭」。 生徒たちは道中、苦しみや疲れと戦いながらも、友達との思い出話、恋愛、悩み、将来の事を話し合いながら、一歩ずつ歩を進めていく。高校生活の出口へと向かって。 それは、高校生活最後だからこそ、夜道を歩いているからこそ、できる事なのかもしれない。 高校生に、高校生活はやり残しのないように精一杯毎日を過ごしてほしいと伝えたくなる一冊です。


かーこ

『ねたあとに』

長嶋有/著 朝日新聞出版

タイトルが夜っぽいんだが、中身は一見まったり、でも実はスリリングな一冊。だって大の大人が夏の別荘で「遊んでいる」だけで何も起こらない。いつ始まるんだ?とわくわくしながら読んでいたが、まったくもって何も始まらない。やー、すごいわコレ。これは小説として面白いのか?と疑問に思うが、実際面白い!! たぶん私があらすじを書くより、実際手にとって読んだ方がこの魅力はわかるはず。ちなみに朝日新聞の夕刊連載していたので知ってる方は多いと思うが、新聞連載で毎日楽しみにしているよりも個人的には一気読みの方がおススメ。 秋の夜長にこういう一気読みできちゃうようなこの本、いかが?


はりぃ

『銀河鉄道の夜』

宮沢賢治/著 岩波書店

ここであえての名作。皆さまご存じ宮沢賢治の作品。あらすじは有名すぎるので割愛させていただくが、子供の頃は自分も銀河鉄道に乗りたいと真剣に思ってた。でもよく考えると死後の世界なんだよなぁ... 今でもたまに天体観測してたら走ってくるんじゃないかと想像を膨らませる私がいます。 図書館にはないけれど、小説読みながら映画版「銀河鉄道の夜」のBGMなんか流すと、ジョバンニと一緒に旅してるような気分を味わえる(文章でこの世界を表した宮沢賢治ももちろんすごいけど、更に音を表現した細野晴臣もすごい)


はりぃ

『夜想曲集―音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』

カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 早川書房

音楽と夕暮れがコンセプトの短編集。 ガツンと衝撃を受けるようなスパイシーな話は何一つないけれど、それぞれが素敵な話が詰まっている。 登場人物の人生をそれぞれ切り取ったような話だけれど、うまくいくことばかりが人生ではない、生きていくってこういうものでしょ、なんて思ってしまうくらいの、いい意味で後をひくような読後感が味わえる。 部屋のオーディオにジャズとかインストロメンタルのCDなんかを用意して、少し灯りを暗く、片手にタンブラーを持って、ベッドの上でまったりと読む...なんて気取ったことが似合う本だろう。これができたら素敵だな、うん。


はりぃ

『天文台日記』

石田五郎/著 筑摩書房

日没後、'私の星'との対話が始まる 天文学者が紡ぐこの「星」と「私」の日記。何気なく見る夜空に天文学者は皆、「自分の星」を持っている。ある時は対話を楽しみ、またある時は戦いを挑む。 星だけではなく、天文台に訪れる人や、観測中の会話などがあらゆるところに散りばめられて...'ロマン'ってこういうことなんだろう。 大晦日の夜に一人モニターの前でシャンソンを口ずさむなんて、もうダンディしか言えず、国立天文台の元館長であった筆者の生き様も、正にロマンチックでダンディと呼べるもの。 夜空がどんどん澄んでいくこの季節、ちょっと夜に見上げてみるのもいいかもしれない。


はりぃ

『よるくま』

酒井駒子/著 偕成社

「あのね きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこがきたんだよ。」 夜遅く、男の子のおうちにやってきたのは よるくま。 夜みたいにまっくろくて、むねの月だけが白くひかっている、くまのこ。だいてみると、かわいくて、温かい。 おかあさんを探しているという、よるくまと一緒に、男の子はよるくまのおかあさんを探しに行った。よるくまの好きなはちみつ屋さん、よくいく公園、おうちも探してみたけれど...。 夜の匂いたっぷりの絵本です。夜眠れない時、あわただしい時間のあいま、どうぞ読んでみてください。 やわらかで、温かさを感じる絵をながめていると、癒されます。


koh

『宇宙のみなしご』

森絵都/著 講談社

「ぼくたちはみんな宇宙のみなしごだから」 いつもクラスの友達から少し距離をおいている陽子と、陸上部の弟リンは、小さい頃から変った遊びを考えては、2人で楽しんでいた。 そんな中学生の姉弟2人が次に考えだした遊びは、「真夜中に他人の家の屋根に登ること」。 ところが、ふとしたきっかけから、この秘密の遊びに、陽子のクラスメイトである、クラスのグループに馴染めない七瀬さんと、「キオスク」と呼ばれる相川和男が仲間入りすることになり......。 少しずついろいろな悩みを抱えた4人は、最後の夜、どんな気持ちで空を見上げるのか。そして、ラストで明かされるタイトルの秘密。 読み終わった後には、爽やかな感動が残ります。秋の夜、星空の下で読んでほしい一冊です。


かほ

『でかい月だな』

水森サトリ/著 集英社

満月の輝く夜、友人だった綾瀬に崖下へ突き落された「ぼく」。 右足に大怪我を負い大好きなバスケはできなくなった。中学校へ復学した「ぼく」は変人中川や邪眼を持つ少女かごめと知りあう。 そして「やつら」も忍び寄ってきていた。「やつら」の影響で次々と変わってしまうクラスメイトや家族にとまどいながら、「ぼく」は綾瀬に会いに行く決意をする。 決して明るい内容ではないが、読み終えるとスッキリする不思議なSF青春小説。


やよ

『図書館戦争』

有川浩/著 アスキー・メディアワークス

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立した現在。 合法国家機関の超法規的検閲から、図書を守るため。立ち上がれ図書館!


伊澄

『つめたいよるに』

江國香織/著 理論社

死んでしまった愛犬がプレゼントしてくれた一日をつづる「デューク」。 父親と名乗る侍の幽霊と僕の交流を描く「草之丞の話」。 白昼夢のように通り過ぎていった少女が垣間見た未来を書く「夏の少し前」。 眠る前に一話ずつ大切に読んでいきたい宝石箱のような短編集。


いずみ

『夜の光』

坂木司/著 新潮社

高校という戦場で、彼らは仲間を見つけた。 天文部に所属する4人の男女。個性もバラバラで、普段は違うグループ。同じ部活でなければ、絶対に出会わなかった。 そんな彼らの共通点は、スパイ!? 個性的な天文部員が送る青春ミステリー。


みかん

『サロメ』

オスカー・ワイルド/著 福田恒存/訳 岩波書店

「恋の測りがたさにくらべれば、死の測りがたさなど、なにほどのことでもあるまいに。」 まさにそんな物語です。


仙台

『冷たい校舎の時は止まる』

辻村深月/著 講談社

主人公の深月たち8人は、いつも通りに登校した。けれど校舎の雰囲気はどこかおかしくて―――。 降り続ける雪。閉じ込められた8人。名前も顔も思い出せないあの同級生...。 秋の夜長にこの本を読んで、あなたも8人と一緒に校舎に閉じ込められてみませんか?


仙台

『子どもたちは夜と遊ぶ』

辻村深月/著 講談社

衝撃のラスト! とても切なくて、でもどこかあたたかくなる。 これこそが本当の愛なのかもしれない。 あなたはこの話を読んで何を想いますか?


きょんしー

こちらもオススメ!

『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦/著 角川書店

かーこ

『夜を守る』

石田衣良/著 双葉社

かーこ

スタッフより

スタッフより みなさんこんにちは!ヤングスタッフです。

今回のテーマは「夜」。少し怖い本から、思わず笑ってしまう楽しい本まで、夜の不思議に満ちた本がたくさん集まりました。 是非、これらの本を実際に夜に読んでみてください。昼間に読むより一層面白くなると感じられますよ。でも、夜更かしのしすぎにはご注意くださいね。

それでは次回のリストもお楽しみに!

From:かほ

製作 :日野ヤングスタッフ

装画 :杉浦ケイ

発行 :日野市立図書館

発行日:2010年9月

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