旬の推し本2020.10.3
更新日:2020年10月3日
俺を好きなのはお前だけかよ
旬の推し本というものの製作が初めてなので、とりあえず今回はライトノベルから選ばせて頂きました。『俺を好きなのはお前だけかよ』(以下『俺好き』)という題名のラブコメです。
作者は駱駝さん、イラストレーターはブリキさんです。つい最近アニメ化した作品(とは言ってもこの文書が日の目を浴びる頃には一年程度が経過しているかもしれませんが......)なので、もしかしたら知っている方もいるやもしれません。
文章力の都合により、あらすじの説明は省略させていただきます。ご了承ください。
それでは本題に入りましょう。私がこの本を推す理由は、
とにかく主人公がカッコいい!&他に類を見ない物語の意外性で読者を圧倒してくる
この二つに尽きるでしょう。
そもそも一般的なラブコメの主人公は、誰からも好かれるような純情鈍感boyと言うのが定番(私こと八橋はラブコメにめちゃくちゃ詳しいわけではありません。勝手な持論です)だと思うのですが、俺好きの主人公、如月雨露(きさらぎ あまつゆ)はなんと自他ともに認めるクズ野郎。暴言を吐き、真剣勝負に卑怯事はお構いなし。最初とてもラブコメの主人公とは思えませんでした。
そんな彼の性格が災いして、事あるごとに周囲で起こる厄介ごとに巻き込まれ大変な目に遭ってしまい、一見他の学園ラブコメの様な華々しさはありません。
しかしそんな彼ですが、ただクズなだけ、という訳ではありません。
彼は一つ、特別な能力を持っていました。
それは、自分の事よりも前に、周りの人間の事を心から優先することができる優しさというもの。
言葉にするのは簡単な事ですが、これを実際にやってみようと思っても、簡単にできることではありません。
彼のクズさと、反対の優しさによって繰り広げられる物語を読んで、私は素直に感動しました。(というか泣いた。......いやマジで。)
二つ目に、この物語の意外性についてです。つまりはどういうことかと言うと、物語で起きることの何から何までが予想外なのです。ヒロインの随分前に発した、あまり目立たない言葉が伏線になっていたり、キャラクター同士の掛け合いや場面展開が豪快であったり、またそんな豪快な場面展開を「ほう、なるほど。」と思わせるような説得力も秘めています。
それはもう、読み手を途中から「果たして自分は本当にラブコメを読んでいるのだろうか」と思わせるほど。←立派なラブコメです。
とまぁ、私が推し本に選ぶ理由はこの辺りでしょうか。
「とにかく面白い!」←この一言に尽きるので、ぜひ一読してみて下さい!
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新参者 小伝八橋