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旬の推し本2019.5.08

『ミウ―skeleton in the closet―』

乙野四方字/著 講談社

 主人公、池境千弦。何も変わらない灰色の日々に退屈していた。就職が決まり、引越しをすることになったが、特に目立った出来事が起こることはなかった。
 実家の自分の部屋でぼんやりと過ごしていた時、ふと中学の卒業文集を読み始めた。そこで見つけたある作文。

『ノートは今も、あそこにあるのでしょうか。 田中奈美子』

作文を読んだ千鶴は、どうしてもそのノートを読んでみたくなる。顔の広い同級生の綾瀬真希に連絡して田中奈美子の連絡先を知ろうとするが、彼女にも分からないようだった。
それでもなんとか連絡を取りたい千弦はSNSを探してみることにした。そこで彼女は、田中奈美子というアカウントを見つける。同姓同名の別人の可能性もあるはずだが、千弦は何故か直感的に探していた田中奈美子だと確信する。そのアカウントの過去の発信を読んでいくと、ある本の話を見つける。

「とある小説で、とても素敵な言葉を知った。この言葉を、私の心の鍵としよう。」

 この文章を読んだ千弦はアカウントのパスワードに気づいてしまう。その後、千弦がとった衝撃の行動と、ノートの真実とは......
 乙野四方字、初のミステリー作品。
※ラスト10ページは絶対に先に読まないでください※ (帯より抜粋)


日野ヤングスタッフ・Jade(ヒスイ)

『ときめく妖怪図鑑』

門賀美央子/著 アマヤギ堂/画 東雅夫/監修 山と渓谷社

 妖怪、古くから日本人に愛されてきた存在。愛らしい妖怪もいれば、恐ろしい妖怪も居る。美しい妖怪もいれば、美しくない妖怪もいる。この妖怪図鑑はその名のとおりときめくのだ。
 日本人であれば知らない人は居ない、河童。しかし、河童と言っても、いろいろ居る。ミンツチ、遠野の河童、猿猴(えんこう)、河太郎(かわたろう)、兵主部(ひょうすべ)、ケンムン、キジムナー、禰々子河童(ねねこかっぱ)、九千坊(くせんぼう)。ひとくくりに呼んでしまいがちだが、見た目も生息地もさまざまである。方言によって少しずつ、同じ種類の河童でも呼び方が違ってくるのは、面白い。
 この本は絵にも注目してほしい。絵は、妖怪画家・アマヤギ堂さんのイラストが使われている。アマヤギ堂さんは、金沢にギャラリーを開いていたり、アナログゲームのイラストを担当したりしたこともある。もしかしたら知っている方もいるかもしれない。
 文章が苦手だという方もパラパラと読むだけでもいいので、一度手に取ってみてほしい。文章を書いた、門賀美央子さんのあとがきに書かれている、必然のような偶然の出来事についても、とても面白い。

 妖怪の魅力が少しでも伝わることを願って......


日野ヤングスタッフ・Jade(ヒスイ)


 

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