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西尾維新

はじめに

皆さんこんにちは、日野ヤングスタッフです。今回の作家さんは、西尾維新さんです!

西尾さんの作品にある「戯言」シリーズを読んだのは小学6年生の時でしたが、当時は難しくて挫折したという苦い思い出が...(中学生になってリベンジし読了しました)

「西尾ワールド」といわれる不思議な世界に少しでも触れて、興味をもっていただければとても嬉しいです。

From:夜織

戯言シリーズ

  • 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 講談社 2002年
  • 『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』 講談社 2002年
  • 『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子』 講談社 2002年
  • 『サイコロジカル 上 兎吊木垓輔の戯言殺し』 講談社 2002年
  • 『サイコロジカル 下 曳かれ者の小唄.』 講談社 2002年
  • 『ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹』 講談社 2003年
  • 『ネコソギラジカル 上 十三階段』 講談社 2005年
  • 『ネコソギラジカル 中 赤き征裁vs.橙なる種』 講談社 2005年
  • 『ネコソギラジカル 下 青色サヴァンと戯言遣い』 講談社 2005年

本の面白さを強烈に突きつけられました。このシリーズがなかったら、その後の読書歴はないに等しかったです。 西尾さんは今や大人気作家ですけど、このシリーズは絶対に読んでおくべき。ぜひ、毎巻の最後の展開に度肝抜かれてくださいね。人識ほんっっとにかっこいい。 (ふう)


最初は推理ものですが、だんだんそうでなくなっていきます。 このシリーズで私が一番おすすめなのは、『クビキリサイクル』です。 次のページで紹介する「人間」シリーズにも関わりの深いキャラクターが、とても大好きです。 頭を使う作品ではありますが楽しんでいただければ幸いです。 (夜織)


僕はこの戯言シリーズの主人公、いーちゃんの人間関係が気に入っています。 殺し屋と仲良くなったり、暗殺者の奴隷が出来たり、天才の友達がいたりと多種多様です。 なかなかに面白いし推理も難しく楽しいです。 でも最終巻のほうはもう推理なんてほとんどありません。 それでも面白い。一押しです。 (四識)

『ザレゴトディクショナル』 講談社 2006年

用語辞典!

「人間」シリーズ

  • 『零崎双識の人間試験』 講談社 2004年
  • 『零崎軋識の人間ノック』 講談社 2006年
  • 『零崎曲識の人間人間』 講談社 2008年
  • 『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』 講談社 2010年
  • 『零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係』 講談社 2010年
  • 『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』 講談社 2010年
  • 『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』 講談社 2010年

「戯言」シリーズに出てくるキャラクターに関わりのある人達の物語です。 もちろんその子自身も登場しています! 個人的には戦闘シーンの多いこちらの方が好きです♪ (夜織)


このシリーズは、零崎という流血による繋がりでできた家族の物語です。 彼らは流血でありながら普通の家族にも負けないくらいの絆があります。 家族を傷つけた者は許さない。そう言うほどにまでに強い。 彼らの家族愛は本当に読んでいて面白く、そして羨ましいとすら思います。 ぜひとも読んでみてください。 (四識)

「物語」シリーズ

  • 『化物語 上』 講談社 2006年
  • 『化物語 下』 講談社 2006年
  • 『傷物語』 講談社 2008年
  • 『偽物語 上』 講談社 2008年
  • 『偽物語 下』 講談社 2009年
  • 『猫物語 黒』 講談社 2009年
  • 『猫物語 白』 講談社 2010年
  • 『傾物語』 講談社 2010年
  • 『花物語』 講談社 2011年
  • 『囮物語』 講談社 2011年
  • 『鬼物語』 講談社 2011年
  • 『恋物語』 講談社 2011年
  • 『憑物語』 講談社 2012年

メディアミックスされている西尾維新作品のなかでも、1・2を争うぐらい有名かなっと思うこの「物語」シリーズ(TVアニメ化されました)。 いろいろ化物的なものも出てきたりバトルもあったりするけど、結構青春真っ只中な感じの良作で、西尾維新初心者にもお勧めしやすいかなと思います。でも、阿良々木くんの爆笑トークには要注意!間違っても電車とかで読んではいけません...。 うっかり吹き出すところを人に見られたくなかったら、自分の部屋など一人になれる場所で読みましょう。 (Koh)


繋がっているようでちゃんとは繋がっていない、長編物語です。 主人公の性格(中身)が、最初はかっこいいのに、話が進むにつれて残念なことになっていくのが...かっこいいといえばかっこいいのですがね(笑)。 そんな彼の活躍、ぜひ読んでください。 (夜織)


都会に暮らす平凡な高校生・阿良々木暦が、ある日、非常識な暮らしへ巻き込まれていく物語です。 彼の周りの人々も個性豊かで、なかなかに絡みが面白いです。 そしてなにより、阿良々木くんがかっこいい場面が多いのがいいです。 他の「戯言」シリーズや「人間」シリーズよりも読みやすいかと思います。 結構面白いです。 (四識)

「刀語」シリーズ

  • 『刀語 第1話 絶刀・鉋』 講談社 2007年
  • 『刀語 第2話 斬刀・鈍』 講談社 2007年
  • 『刀語 第3話 千刀・鎩』 講談社 2007年
  • 『刀語 第4話 薄刀・針』 講談社 2007年
  • 『刀語 第5話 賊刀・鎧』 講談社 2007年
  • 『刀語 第6話 双刀・鎚』 講談社 2007年
  • 『刀語 第7話 悪刀・鐚』 講談社 2007年
  • 『刀語 第8話 微刀・釵』 講談社 2007年
  • 『刀語 第9話 王刀・鋸』 講談社 2007年
  • 『刀語 第10話 誠刀・銓』 講談社 2007年
  • 『刀語 第11話 毒刀・鍍』 講談社 2007年
  • 『刀語 第12話 炎刀・銃』 講談社 2007年

主人公・鑢七花と幕府の役人・とがめの、刀を集めるという旅物語です。 刀として生きてきた七花が、とがめと、そして様々な人間と接していくうちに人となっていくのがとても印象的でした。 個人的にはこれが西尾さん作品の中で一番だと思ってます(笑) (夜織)


昔の江戸時代を舞台に、「それがあれば日本を統一できる」という12本の刀を集める話です。 刀として育てられた人間・鑢七花と、刀を集めて出世を狙うとがめが日本を巡りながら戦い、そして二人とも人として育っていくのが興味を湧かせます。 (四識)

『真庭語』 講談社:2008年

『刀語』から200年前。忍者たちの物語。

「世界」シリーズ

  • 『きみとぼくの壊れた世界』 講談社 2003年
  • 『不気味で素朴な囲われた世界』 講談社 2007年
  • 『きみとぼくが壊した世界』 講談社 2008年
  • 『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』 講談社 2008年

今ではそうでもありませんが、以前、西尾維新はミステリー作家でした。この「世界」シリーズは、西尾維新がミステリー作家だった頃に書いたものなので、ミステリー小説です。西尾維新作品でも随一のミステリーらしいミステリー小説と言えます。 しかし、同時に西尾維新らしさもまたしっかりと滲み出ていて、特にこのシリーズでは主人公が変わっているという点でそれが出ています。 また、それとミステリーらしさが混ざり合い、総掛かりで読者を騙しに掛かってくるような、そんなある意味怖い魅力も有り、西尾維新作品としてもミステリー小説としても、非常にオススメの作品です。 (降識)

『ニンギョウがニンギョウ』 講談社:2005年

西尾維新といえば、個性的過ぎるキャラクター、言葉遊びに満ちた独特な会話、意外性に満ちたストーリー展開などが魅力ですが、この本はそれらが全て当て嵌まり、同時に全てズレています。 個性的どころか読者の一般常識(例えば、人は死んだら死ぬ)を揺さ振ってくるようなキャラクター達(大体全員)、言葉遊びもあるけどそれがどうでも良くなるぐらい訳がわからない会話(理解することを諦める必要有り)、そして、意外というか、読んでいて本当にまともな人間が書いているか不安になってくるストーリー。 そんな要素でこの本は構成されています。個人的には西尾維新らしい作品だと思っていますが、西尾維新ファンでもそうではなくても、この本は未知の世界となること間違いないでしょう。 (降識)

 

ノベライズ作品

『xxxHOLiC ランドルト環エアロゾル』 原作:CLAMP 講談社:2006年

漫画家CLAMPさんの作品、『xxxHOLiC』をノベライズ化したものです。 CLAMPさんの作品はかなり独特な雰囲気があるのですが、西尾さんはとてもよく再現できていると思います。 二人の不思議ワールドにのめり込んでみてください! (夜織)

『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』 原作:大場つぐみ、小畑健 集英社:2006年

漫画『DEATH NOTE』に登場する探偵・Lのお話です。 『DEATH NOTE』の主人公・月との対決とは違ったLを読んで、いいなぁと思いました。 (夜織)

『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』原作:荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS 集英社:2011年

1987年、週間少年ジャンプにおいて連載開始し、25年の歳月を経て現代の古典となりつつある漫画、「ジョジョの奇妙な冒険」。そのシリーズを通して常 にその影響を振りまき続けてきた屈指の人気人物、ディオ。六部に登場した彼の手記、その内容を復元したものがこの本であるという。 これを書いたディオは、 常に絶対的な悪として描かれ、実際に諸悪の根元であることも多かった。しかし、この本を読んだ後はきっと、ディオにシビれて憧れていることだろう。 注)もしあなたが熱心な西尾維新ファンであっても、「ジョジョ」を知らない場合、「無駄ぁ!」ですので、先にジョジョ本編を読むことをお勧めします。 (降識)

『めだかボックス 小説版』絵:暁月あきら 集英社:2012年

  • 『めだかボックス 小説版 上 久々原滅私の腑抜けた君臨または啝ノ浦さなぎの足蹴による投票』
  • 『めだかボックス 小説版 下 朳理知戯のおしとやかな面従または椋枝閾の杯盤狼籍マニフェスト』
  • 『グッドルーザー球磨川 めだかボックス外伝 小説版 上 水槽に蠢く脳だらけ』
  • 『グッドルーザー球磨川 めだかボックス外伝 小説版 下 水槽管理のツークツワンク』

 

その他の作品

  • 『ダブルダウン勘繰郎』 講談社:2003年
  • 『トリプルプレイ助悪郎』 講談社:2007年
  • 『難民探偵』 講談社:2009年
  • 『少女不十分』 講談社:2011年
  • 『悲鳴伝』 講談社 2011年
  • 「そっくり」 『妖怪変化 京極堂トリビュート』所収 講談社:2007年
  • 『新本格魔法少女りすか』 講談社:2004年
  • 『新本格魔法少女りすか2』 講談社:2005年
  • 『新本格魔法少女りすか3』 講談社:2007年

※掲載されている情報は全て2012年12月までのものです。

 

座談会

夜織:私は小学生の頃から西尾維新さんの作品を読んでいるんですが、皆さんが西尾さんの作品を読み始めたきっかけは何ですか?

四識:コイツです。(降識を指差す)

降識:兄のパソコンを漁っていたら、面白そうなアニメを見つけたんです。それまで、面白いアニメといえば「ポケモン」くらいだったのですが、そのアニメに すっかりハマってしまいました。その後、兄にそのアニメには原作の小説がある事を教えてもらいました。その作品が、『化物語』です。

四識:僕も、初めて読んだ西尾維新作品は『化物語』でした。塾の先生に教えてもらったのがきっかけです。それから『戯言』シリーズなどは降織に感染させられました。

降識:感染といえば、僕の父親も西尾維新に感染しかかっています。

夜織:西尾さんって感染力高いの?

降識:独特な言葉遊びが面白いので、そういうのが好きな人はハマると思います

「物語」シリーズ  メディアミックス作品

  • 『化物語』 講談社:2005年
    TVアニメ:2009年7月より放送。全15話。
  • 『傷物語』 講談社:2008年
    TVアニメ:2012年1月より放送。全11話。
  • 『猫物語(黒)』 講談社:2009年
    TVアニメ:2012年12月31日の22時から24時まで、スペシャル番組内で放送。

 

織:『戯言』シリーズは、どこにハマりましたか?

降識:全部です。この作品で西尾さんに惚れました。

夜織:確かに、『戯言』を読むと西尾さんに惚れますね。

四識:僕は、『人間』シリーズにも登場するキャラクターたちが好きです。

降識:僕はそれまで『アーサー王物語』などの古典ばかり読んでいたんです。でも、西尾維新さんの作品は言葉遊びが面白くて、ミステリー以外でもこんなのがあるんだ!とびっくりしました。

夜織:主人公の、いーちゃんの素性が気になりますよね。なんて言えばいいんだろう...

降識:西尾さんの描くキャラクターは、ぶっ飛んでいるか普通らしく振る舞っているかのどちらかが多いんですが、いーちゃんはそのどちらにも当て嵌まっていなくて、相手の悪いところを全部持っているという不思議なキャラクターなんですよね。

夜織:だから、いーちゃんと出会った人は、同族嫌悪か同族意識で、彼を嫌いになるか共感して好きになるかのどちらかなんです。

降識:自分が右利きなのか左利きなのか分からなくなってしまったり、自分の名前も分からなくなってしまったり、どうしようもない奴なのですが、それでも自分の事を普通の人間だと思っているんです。

夜織:だから、いーちゃんの周りにも変なキャラクターばかり集まるんですが、いーちゃんは自分が普通で周りが変な人間ばかりだと思ってるの。

降識:例えば、ヒロインも、並外れた記憶力を持つキャラクターで、例えば砂場で遊んでいた際に作っていたものをいーちゃんに壊されてしまうんですが、その砂を一粒ずつ集めて、完璧に元に戻してしまうんです。だからサヴァン(フランス語で「天才」の意)と呼ばれています。そして、天才のままだと世界で最強の人物になってしまうので、自分で障害を作ってしまっているんです。

 

四識:『戯言』シリーズに興味を持った方は、是非『クビキリサイクル』から読んでみて下さい。

降識:『ザレゴトディクショナル』という、西尾さんご本人による用語辞典もあります。

夜織:作品の裏話も満載なので、こちらも読んでみてほしいです。

四識:このシリーズは、最初はミステリーだったんですが、だんだんバトル色が濃くなっていきます。

降識:『クビキリサイクル』はメフィスト賞を受賞したデビュー作なんですが、シリーズはだんだん混沌としてゆきます。

夜織:ザ・カオス!です。内容がとにかく濃密ですね。

降識:そして、『戯言』シリーズに登場するおかしな人々にスポットをあてたのが、『人間』シリーズです。

夜織:『人間』シリーズの最後の4冊、『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』、『零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係』、『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』、『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』は、同じ日の事を描いたもので、同じ月に一度に刊行されました。西尾さんは、とにかく速筆なのも特徴です。

降識:一時、日本で一番早い作家とも言われていました。

夜織:『刀語』も、1ヶ月に1冊ずつ、1年間をかけて全12巻が出版されました。『刀語』といえば嬉しかったのが、TVアニメ化された時に、絵も物語も忠実に再現されていた事。イラストレーター・竹さんの絵がそのまま動いていたのが、本当に嬉しかったです。

降識:西尾さんは、本当に言葉遊びもキャラクターも面白いですよね。

夜織:今、ライトノベルというものを最も面白くしてくれている作家だと思います。「言葉」というものを、本当によくわかっていますよね。

降識:たとえば、『戯言』シリーズは、タイトルでも、『クビキリサイクル』は「クビキリ」、「サイクル」、「リサイクル」、『サイコロジカル』は「サイコ」、「サイコロ」、「ロジカル」という言葉がかけられています。第1巻と最終巻のサブタイトルが同じなのも面白いと思います。

『刀語』 講談社:2007年

西尾維新にとって初の時代小説。伝説の刀鍛冶が残した特殊な能力を持つ十二本の刀を集めてゆく物語。 TVアニメは、2010年1月より放送。全12話。

 

夜織:作品の舞台は、日本、特に京都のものが多いですよね。『人間』シリーズはいろいろ放浪していますが。

四識:実在する地名がいろいろ使われていますよね。

降識:『新本格魔法少女りすか』は、長崎県を舞台にした魔法少女ものです。

夜織:完結したの?

降識:これまで1~3が出版されており、「ゼロ」が出る予定なんですが、まだ連載中です。

 

降識:『化物語』は、ある怪奇現象に見舞われている女の子との出会いから始まる物語です。

夜織:『傷物語』は、『化物語』の番外編という感じかな。こちらもまた、ある怪奇現象を抱えた女の子との出会いから始まるお話です。

降識:『物語』シリーズは、時系列はバラバラですが、どの作品から読んでも楽しめます。TVアニメになっている作品もあるので、内容がわかりやすいと思います。

夜織:『戯言』シリーズは、アニメ化してほしい作品の1つなんですが、映像化しにくいとも言われていますね。

降識:ほとんどが、いーちゃんの頭の中の出来事で語られている物語ですからね。

夜織:なので是非、気になる方は原作を読んでみて下さい。

『戯言』シリーズ  講談社:2002年~2005年

西尾維新のデビュー作であり代表作。 大学生の「ぼく」と、奇妙なキャラクターたちが繰り広げる独特の世界観で人気を博す。

『人間』シリーズ  講談社:2004年~2010年

『戯言』シリーズと同一の世界を舞台とするスピンオフ作品。

『零崎双識の人間試験』は、シオミヤイルカ氏の手によって漫画化もされている。

 

降識:西尾さんは、清涼院流水さんの「JDCトリビュート」にも参加しています。

夜織:他の作家さんの世界観でも作品を描けるのがすごいですね。

降識:それでいて、西尾さんならではの表現で描いているのがとても面白いです。それから、漫画のノベライズもいろいろ手掛けています。『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』は、漫画『DEATH NOTE』に登場する元FBI捜査官・南空ナオミが活躍する物語です。

夜織:ノベライズ作品なら、私は『×××HOLiC ランドルト環エアロゾル』が好きです。この原作漫画はとても世界観が独特なので、ノベライズは難しいのではと思っていたのですが、西尾さんはその世界観や雰囲気をうまく表現していて、すごいと思いました。

降識:漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の25周年企画で、いろいろな作家がノベライズを行っており、この企画に西尾さんも参加なさっています。現在、「週刊少年 ジャンプ」で連載中の『めだかボックス』という漫画の原作も手掛けているのですが、これも面白いです。ジャンプらしくもあり、西尾維新らしくもある作品です。

「JDC」シリーズとは

講談社から刊行されている清涼院流水氏による推理小説のシリーズ作品。

JDCは、「Japan Detectives Club」(日本探偵倶楽部)の略称。 「JDCトリビュート」と称した、他の作家とのコラボレーションも行われている。

西尾維新は、『ダブルダウン 勘繰郎』(講談社:2003年)、『トリプルプレイ 助悪郎』(講談社:2007年)で参加している。

 

降識:『真庭語』は、『刀語』に登場する忍者の一族の物語です。彼らの末裔は、『刀語』であっさりと死んでいきます。

夜織:でも、『刀語』と『真庭語』、どちらも面白いので読んでみて下さい。

降識:『刀語』は、いろいろな地域に散らばっている刀を十二本集めて、政府に献上しようと考えている人々の物語です。

夜織:主人公・七花がぶっ飛んでいて面白いです。「刀」として生きてきた人物で、周りの人間の見分けなどもできないんです。それにヒロインのとがめも、自分以外の人間を道具としてしか見ていなくて。西尾さんの作品は、人間としてネジが外れているキャラクターが多いのも特徴です。

降識:西尾さんは、自称・嘘つきです。完結するという作品の続きを更に書いたりしていますし。

 

降識:最近のライトノベルでは、言葉回しを活かした表現は、単なるギャグになってしまっている事が多いと思います。西尾さんの場合は、その言葉回しや言葉遊びが本当に面白いし、物語の内容にも深みを与えていて、びっくりしました。

四識:それに最近のライトノベルって、ラストが読めてしまうものが多いんです。西尾さんの作品は、いつも良い意味で期待を裏切ってくれます。

夜織:西尾さんの作品って、普通の人間はまず登場しないのが特徴の1つだと思うんですが、『戯言』シリーズは西尾さんの作品の世界観が1番わかりやすいと思 います。普通の人間が、本当に「なぜ?」と思うくらいいなくて、でもそれが普通の事のように、まるで現実の事のように描いているのが、すごいと思います。 西尾さんは本当に尊敬する作家の1人です。

 

降識:僕が1番好きな作品は、『ニンギョウがニンギョウ』です。紙の質、活版印刷など、製本に凝っているので、注目してみて下さい。でも内容は、それがどうでも良くなるくらい、スゴイです。

四識:僕は『人間』シリーズ、中でも『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』です。出夢、人識、玉藻など、好きなキャラクターがたくさん出てくるので。

夜織:『戯言』シリーズと『人間』シリーズです。いーちゃんと零崎人識は、お互いに鏡のような存在、裏表の関係にあるのが気に入っています。

 

最後に一言。

四識:読んで下さい!

夜織:西尾ワールドはかなり特殊なので、興味を持ったらすぐに読んで下さい。でないと、挫折します。

降識:1冊読んだら.........終わりです。


 

おわりに

私は一時期、西尾維新の作品と、それを通して知った作品、作家さん(例えばメフィスト賞受賞作など)ばかり読み漁っていたことがあった。 その経験で様々な衝撃を受けたが、特に印象的なのが、西尾維新のあとがきだった。

西尾維新の作品を知る以前、作家に注目するということのなかった私は、あとがきというものを見ようとか、この方の作品をもっと読みたいとか思ったことがなかった。 (『吸血鬼ドラキュラ』以外のブラム・ストーカー作品を探したり、『モヒカン族の最後』の時代背景解説を読む気にはならなかった。今なら熟読するが。) しかし、クビキリサイクル最後の頁を読み終えた時はそのままあとがきを読み始めていた。(そしてすぐさま兄の本棚へ次の作品を漁りに行った。) 実に衝撃的だった。作品はもちろん、あとがきがこんなに面白くて良いのだろうか、いや、間違っている。というようにまあ、こうして思い出すだけで気分が高陽して意味不明なことを口走り、(筆走り?)今もまさに兄の部屋まで押しかけて本を強奪してきたところであるほどに、未だあのあとがき(もちろん作品も)は 私に爪痕を残している。

その時の自分を振り返ってみるに、それまで外国小説の翻訳ばかりを読んでいた私は、作家による違いというものをあの時初めて知ったのだろう。それがよりによってあの特徴的な文章故に、西尾維新の物語は当時の自分にあまりに特別な存在となった。本当によくもまああそこまで入れ込んだものだと感心を覚える。 つまり私は今ではそこまで西尾維新に入れ込んでいるということはない。当時の私は初めて見たものを親と思った小鳥のようなものだった。その後の私は他にも沢山の本を読んできた。西尾維新以外の特徴的な作家、特徴的な海外小説、新書聖書エトセトラ。 だからあの時のような極端な入れ込みはもう無い。

だからこそ私は今、やっぱり西尾維新が最高だと堂々言うことが出来る。あなたも是非読むべきだ。

From:降識

発行:日野市立図書館

製作:日野ヤングスタッフ

装画:殊子 ※冊子版に掲載

平成25(2013年)3月

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