中央図書館の開館
日野市の図書館は、昭和40年(1965年)に、1台の移動図書館から始まりました。それから8年後の昭和48年(1973年)4月に、中央図書館は開館いたしました。
初代館長・前川恒雄は、中央図書館を建てるにあたり5つの譲れない条件を掲げていました。
- 新しい図書館サービスを形で表す
- 親しみやすく、入りやすい
- 利用しやすく、働きやすい
- 図書館の発展利用の変化に対応できる
- 歳月を経るほど美しくなる
この条件を実現させたのが建築家の鬼頭梓氏です。特に鬼頭氏が難しく感じたのは5つ目として掲げた「歳月を経るほど美しくなる」というものだったようです。
現在の中央図書館
建築から50年経った今でも映画やテレビのロケで使われるなど、多くの方々に支持していただいている建物です。
初代館長の著作である『移動図書館ひまわり号』(筑摩書房 1988.4)の「中央図書館の建設」という部分に建物建築時の様子が語られています。妥協を許さず、情熱を注いだやりとりはまるでドラマを見ているようです。
そのようなことを思いながら館内を歩いていただくと、また違った景色が見えるかもしれません。
これからもさらに美しい建物であり続けるよう、皆様のご利用をどうぞよろしくお願いいたします。
中央図書館の歴史や建物についての図書館HP関連情報
テーマ展示
中央図書館では今月、日野市立図書館の初代館長・前川恒雄氏の著作や関連図書、当時の新聞記事・写真パネルなどを集めて展示しています。記念のブックカバーの配布も行っています。
制作・発行物
- 日野市立図書館のあゆみ
- としょかんのひみつ(こども向けページ)
- 日野市立図書館関連文献リスト
- 『本の力図書館の力を信じて ―日野市立図書館開設五十周年記念誌―』(2016.2 日野市立図書館)※PDF版はこちら
- 図書館長の本箱『移動図書館ひまわり号』(2020年4月22日)
- 日野の郷土へのいざない「くらしの中に図書館を~市民に身近な図書館の先駆け・日野~」(2020年8月作成)
過去記事・お知らせ
- 中央図書館・耐震補強工事中の様子です(2020年2月12日)
- 中央図書館に椅子のご寄附をいただきました(2021年1月5日)
- 中央図書館耐震補強工事記念 島田潤一郎さんトークライブ「本を読むということ」講演録(2021年7月12日)