第29期 日野市立図書館協議会 令和2年度第4回 議事要録 【日時】令和3年2月1日(月) 13:30~15:00 【場所】日野市立中央図書館 開架室 (ZOOMアプリによるオンライン形式の会議) 【出席者】○図書館協議会委員       田代守委員、紺野順子委員、田中正昭委員、黒川洋美委員、山口洋委員、       粟澤稚富美委員、遠藤寛靖委員、山口早苗委員 【事務局】 飯倉直子館長、青石和久副館長、内田芳徳庶務係長 【報告事項】 1.令和2年度第3回(10月)以降の図書館の取り組みについて …11/1(日)中学生と作家の交流事業・金原瑞人さん講演会を感染症対策をとって実施した。1月より中央図書館開架室の椅子を寄付をいただき取り替えた。 2/13(土)島田潤一郎氏講演会実施予定。同日、多摩平の森ふれあい館にて図書館リサイクルフェアも実施予定。高幡図書館は空調機不調により、運転を停止している状況。暖房はファンヒーターで対応中。 2.令和3年度予算(案) …総額505,888千円。前年度比-91,365千円(-15.3%)。 大きな減として、①職員人件費-17,136千円。当初予算として、職員課が現在の職員数31名としたもの。職員が減らされるということではない。会計年度任用職員の給与減は、金額を精査しより実態に近い予算を組んだもの。その他、前年度当初予算の中央図書館土地取得費等が皆減となったため。 ②各経費の内容について(1)一般運営経費 コロナ対策消耗品費1,911千円。消毒用品等購入費は、国の交付金が10/10充当されるもの。(2)障害者サービス経費 パソコンの機能統合によるリース料の減。(3)施設管理経費 建物清掃委託料の増 (4)学校図書館支援事業経費 図書費減 学校図書館の支援として、教諭からの要望を受けて、調べ学習等に利用している図書を市立図書館から学校へ搬送している。利用が重なることもあり、学校図書館に備えていただくのが好ましい図書の情報提供など、学校図書館と連携して事業を継続していく。(5)子ども読書活動推進支援経費 図書費減 平成25年度から「本の森」事業実施。図書数が増え、作業スペースも限界であるため、新規購入のペースを緩やかにしていきたい。(6)日野宿発見隊経費 補助金の減 (7)移動図書館運営経費 巡回日程調整により運転委託費減 ③平山季重ふれあい館管理経費 建物清掃委託料の増 3.令和3年度の主要な取り組み(予定) …(1)第3次図書館基本計画の推進  基本を大切にしながら進めていきたい。移動図書館は7月から新石田地区公共施設への巡回を予定。ごみゼロ推進課所管の施設。モノレール万願寺駅周辺は図書館空白地域。 石田大橋を渡ると国立市、という立地。地域の特性を見ながらチャレンジしていきたい。  (2)第4次子ども読書活動推進計画の推進  目指すものは変わっていない。コロナ禍や状況の変化に対応してやり方を変えることもあるが、効果的な方法を見出し、取り組んできた。  (3)障害者サービス事業  読書バリアフリー法に基づき図書館が基本計画を策定した。今後、自治体の計画策定については、当事者及び関係機関の連携によることが求められている。日野市では、障害福祉課、図書館、学校課、エール等といったところ。2/15(月)館内研修として「手話講座」を実施した。  (4)地域・行政資料のデジタル化  令和3年度の予算としては0円となるが、事業は続けていく。令和2年度には市政図書室所蔵の昭和期の行政資料を中心にデジタル化。助成金を獲得し、スキャンする作業について委託した。図書館ホームページで公開準備中。日野市しか持っていない行政資料の非来館型サービスにもなる。今後も行政資料、地域資料のデジタル化を進めていく。 →移動図書館が石田地区に駐車場を設置することについては、サービスポイントを増やすのか整理するのか …現在の巡回駐車場は3月末まで21か所。利用者の安全が確保できない「小構コーポ佐野前」は廃止する。2時間停車している旭が丘地区センターで効果が出ている。団体貸出は年3回のうち基本的に2回はこれまで通り。もう1回は、利用のされ方によって貸し出しのやり方を変える予定で調整を進める。 →一か所に長く停まっている方がいい。地域館の見えない地域への貸し出しを担う。 →テレワーク中の利用もあると聞いている。 →会計年度任用職員について、人数や待遇に変化はないか。学校図書館支援事業経費減について、問題はないか。主要事業について、図書館業務全体のIT化をどうしていくのか。 …会計年度任用職員について、人数に変更はない。待遇が悪くなることはないが、ただし、正規職員に準じて、人事院勧告制度によって給与のプラスマイナスはある。学校図書館支援事業経費減について、問題ない。今後も連携を続けていく。 …市全体のまとまったデジタル化計画はない。図書館は行政の中ではICT化が進んでいる。なお、電子書籍導入は次期システムの課題。図書館内では電子書籍導入検討委員会にて、非来館型サービスとして検討中。 →オンラインデータベースは、既存のものの継続か。また、「地域・行政資料デジタルアーカイブ事業経費」とは違うものか。 …オンラインデータベースの予算は、一般運営経費の中にあり、「地域・行政資料デジタルアーカイブ事業経費」とは別もの。 …地域・行政資料デジタル化は、図書館でデータをもっている。オンラインデータベースは、使用料を支払って利用するもの。 【協議事項】 1.運営評価書の評価方法について …これまで、詳細なシートを作成し、協議会でも一日かけて吟味・評価してきた。今後、評価方法についてポイントをしぼって簡素化し、協議会委員と意見のやり取りをしていきたい。主要事業については、一事業一シートとして、図書館におけるコロナ対応を項目として挙げ、基本計画の基本方針一項目につき一シートで作成していきたい。職員が業務の中で聞き取った利用者の感想等についても、できるだけシートに盛り込んでいきたい。 →利用者の声はアンケートをとらないで、職員が窓口等の会話から聞いて反映させていくということだが、反応がまちまちにならないか。 …聞き方によって反映させられると考える。 →スケジュールは、基本的に前回形式を踏襲するやり方か。 …基本的に踏襲する。 →分量が多いところも出てくる。市民が読んだときに読みやすくなるような整理を。 →評価のポイントは、①簡素化②委員とのやりとりということになるか。 …そうなる。シートの記載内容について、委員とやり取りをしていきたい。 →今までの評価を踏まえてということより、効果的な方法を更に考えてほしい。 →シートの作成方法がイメージできない。細かくは記載されないということか。 …これまで細かくなり過ぎていたので、令和3年度は基本方針の大きな枠の中で記載していく。 2.その他 →図書館のコロナ対応について、どう対応してきたのか記録しておいたらよい。例えば、最初の緊急事態宣言の際、町田市は図書館ホームページを閉鎖したが、どういうレベルで意思決定されたことなのか、後で市民によって検証されるべきもの。3.11の地震対応は、東北に比べて東京の図書館は意外と記録を残していなかった。負担のない程度に。 →タブレット端末の活用をしていってもらいたい。 →タブレット端末を利用者とのコミュニケーションにも使うことの検討を。オンラインの使い方に慣れる。来館者向けサービスは基本だが、オンラインのサービスもやれることがまだあるのではないか。 講演会などへの活用に期待する。 →本の価格の総額表示について、著作権法改正や公衆送信について、市の財政緊急事態宣言中における図書館について、図書館における指定管理者制度、図書館の所管問題、図書館と法などの様々な課題について、今後も協議をしていきたい。 →令和3年度予算案について、今後も学校図書館との連携、「本の森」事業の継続をしていってほしい。 …次回の日程  コロナ対策のため、月曜日開催にご理解を。5/17(月)午後1:30~3:00に決定 【配布資料】 ・図書館報「ひろば」11・12・1月号 ・資料1 令和3年度予算(案) ・資料2 令和3年度教育委員会主要事業 ・資料3 運営評価 評価方法について