第6回 第4次日野市立図書館基本計画策定委員会  日時    令和5年2月20日(月)14:00~  場所    中央図書館  出席者   委員10名(山口、小林、田代、横倉、雨谷、高橋、大倉、大矢、依田、清水)        事務局4名、オブザーバー(㈱ぎょうせい2名)  傍聴希望者 1名  欠席者   なし 配布資料 ・資料1 : 議事次第 ・資料2 : 第5回第4次日野市立図書館基本計画策定員会要点録 ・資料3 : (修正済み)第4次日野市立図書館基本計画(素案)に関するパブリックコメント結果とご意見への回答(案) ・資料4 : パブリックコメントへの回答(案)へのご意見(第5回策定委員会より) ・資料5 : 第4次日野市立図書館基本計画(案) ・資料6 : データ集2月6日版からの変更点一覧 ・資料7 : 11月17日版からの主な変更点一覧 ・資料8 : 第4次日野市立図書館基本計画(案)(概要版) 1.開会  ・出欠確認。 ・配布資料確認。 2.副委員長あいさつ ・副委員長より、委員の皆様にあいさつ。 〇委員長より ・今回、策定委員会の傍聴を希望する方がいるが、策定委員会の設置要綱に傍聴に関する規定がない。委員の中で議論した結果、今回は委員長の判断で、傍聴希望を認めることとする。  今後の計画等で委員会設置要綱をつくるときには、傍聴に関する決まりについても盛り込むこととしたい。 3.「パブリックコメントの結果」について ○事務局より、資料4に基づきパブリックコメント回答の修正点について説明。 ○委員   :No.2について、“あえて”という文言は不要ではないか。  →事務局 :削除する。 ○委員   :No.2については、蔵書の傾向に関する回答だけでよいのか。CDの有無等にも各館の違いがあることは案内しなくてよいのか。  →委員  :「利用年代層と蔵書分野の分析等が必要」という意見だが、病院が近い分館では闘病記コーナーを設けるといった工夫があることを記載してはどうか。  →委員長 :それについては「それぞれの地域の特性を活かし~」の部分で述べている。  →委員  :基本的には全館同じような蔵書構成にしながら各館特色あるコーナーを設けていることが、もう少し分かりやすく読み取れる文章にならないか。  →事務局 :7行目「ただし“各館ごとに”地域の特性を活かし~」としてはどうか。  →委員  :6行目「 “基本的には~”どこの地域館でも~」としてはどうか。 ○委員   :各館の特色が記載されたページを案内してはどうか。  →委員  :9行目に記載されている。 ○委員長  :意見を踏まえて修正してほしい。 ○委員   :No.9について、古い蔵書については対応が難しいと記載されているが、新しいものはある程度対応しているのか。  →事務局 :新しいものについては、提供されるデータは公表しているが、新たに図書館としてデータを足すことはしていないので、必ず入っているわけではない。  →委員  :今の回答だと全くないようにも読み取れるので、新しいものは対応しているものもあることが分かるような書き方にした方がよいのではないか。 ○委員   :国立国会図書館等のサービスを案内しているが、URLを記載した方が分かりやすいのではないか。 ○委員   :資料4「パブリックコメント回答(案)へのご意見(第5回策定委員会より)」のNo.7、8に誤植がある。“意見効果”→“意見交換”ではないか。  →事務局 :ご指摘のとおり、修正する。 4.「データ集」の修正について ・事務局より、資料6に基づき修正点について説明。 ○委員   :1、8のグラフについて、単位が同じなのであれば、左軸だけを使った方がよい。  →事務局 :ご指摘のように修正する。 ○委員   :2のグラフについて、左右の軸の目盛をそろえた方がよいのではないか。  →事務局 :ご指摘のように修正する。 ○委員長  :“%”の表記について、軸に記載されているのであれば、グラフ中には不要ではないか。 ○委員   :“%”のみ目盛に単位が記載されているが、他の単位はグラフラベルに記載されている。統一した方がよいのではないか。  →委員  :そこに違和感はない。  →委員  :市役所の他の文書と統一してくれればよい。 ○委員   :4のグラフについて、図書館資料費は図書館経常経費に含まれるものなのか。うち図書館資料費、うち図書費となるのであれば、“うち”は除いてよいのではないか。  →委員  :図書館資料費という大きな括りのなかで、図書費は正確には備品費になる。雑誌や新聞等はその中でも消耗品費という別の括りになる。予算上は図書館資料費とはなっていない。  →委員  :以前からこのような言い方をしている。純然たる本代だけが図書費という意味。  →委員長 :“うち”は除いてもよいのではないか。 ○委員   :6のグラフの参照について、「~の数値」とあるが、参照元の数値をもとにグラフを作成したということか。「~をもとに作成」という記載がよいのではないか。  →委員  :ご指摘のように修正する。 ○委員   :5のグラフの施設別内訳の注釈について、「H29年、R3年の数値を掲載」とはどういう意味か。  →事務局 :「※H30年、R3年の数値を掲載」と記載すべきところであり、誤植を修正する。各館ごとの4年分の棒グラフの数値を載せると見づらくなるため、最初と最後の年の数値のみを掲載しているという意味。  →委員  :「掲載している数値はH30、R3のみ記載した」と書いた方が分かりやすい。 ○委員   :市政図書室の数値が「H30年→“0”/R3年→“4”」となっており、間の数字が見えず分かりにくい。グラフの見せ方で分かりやすくできないか。 ○委員   :移動図書館だけ単位が大きい為、軸を変えれば見やすいのではないか。  →事務局 :ご意見のように修正する。 ○委員   :団体貸出の数値が年々下がっている。 ○委員   :団体貸出の対象はどこなのか。落ちている要因はあるのか。  →事務局 :団体貸出については、P45に脚注を入れているが、主に保育園等の施設にまとめて資料の貸出を行っている。移動図書館で貸し出す場合と、園児が直接図書館に来て選んだ本を貸し出す場合があり、後者についてはコロナが要因で減少していると思われる。 ○委員   :数字が下がっていることで、団体貸出に希望がないように読み取られては困る。 ○委員   :子どもを育てる中で、児童館、公立幼稚園にあるコンテナの本はよく利用した。コロナで落ち込んだけれど、今後上がる可能性はあるということか。 ○委員   :ちょうど4年間で落ち込んだところだけがピックアップされてしまっている。注釈をつけた方がよいのではないか。 ○委員   :これより前の統計がないので、コロナの影響であることが示しにくいのではないか。  →事務局 :この4~5年で保育園が増えているので、一概に以前は高いとはいえないかもしれない。 ○委員   :先ほど説明にあったように、コロナの影響で貸出が減少しているというような注釈をつけた方がよいと思う。 ○委員   :データが独り歩きして、団体貸出のニーズがないと誤解を招くことは避けたい。 ○委員   :コロナが影響しているデータは他にもある。 ○委員   :近年保育園は増えているのか。  →事務局 :多摩平周辺では増えており、新規の団体登録も増えている。規制の緩和に伴い、今後増加が期待できると思う。  →委員  :今後希望がある分野だと思う。マイナスに捉えられてはもったいない。  →委員長 :数だけではなく、図書館のコレクションが広く公開されているという意味も大切。 ○委員   :7のグラフの脚注について、「移動図書館以外の各館を含めた団体貸出数は~・・」とあるが、それ以外は以前のデータもあるのに、なぜ4年間しか出さないのかという印象がある。データを揃えるためにH30年~を載せているのであれば、「全館で統計を開始したH30年以降の統計を掲載」と書いた方が分かりやすいのではないか。 ○委員   :統計を取っていないだけで、団体貸出は行っていたのか。  →事務局 :各館ごとの統計を取り始めたのがH30年からで、団体貸出は行っていた。 ○委員   :P59の冒頭に統計は5年間を掲載と記載しているので、「ただし団体貸出数のみは全館統一で統計を開始した平成30年からの4年間を掲載している」と書いた方が分かりやすい。  →事務局 :ご指摘のように追記する。 ○委員   :P70アンケート調査結果「図書館を利用する時間帯」の選択肢の中で『土日祝日夜間0.0%』となっているが、夜間というのは何時以降のことなのか。17時の閉館時間以降のことを想定しているのか。  →事務局 :調査票の選択肢として「平日・土日祝日・曜日関係なし」/「午前・午後・夜間・時間帯関係なし」が選択できるようになっており、その結果をクロスさせて作成したグラフとなり、夜間とは17時~19時を想定したものとなっている。  →委員  :元々利用できない時間帯が0.0%になるのは当たり前なので、載せる意味はあるのか。  →事務局 :選択できる状況にはあり、誤って回答する場合もあり得る。  →委員  :開館時間以外の回答は明らかに誤った回答であるため、除くべきではないか。利用できない時間帯の選択肢は不要ではないか。  →事務局 :集計の段階で明らかに誤った回答はエラーとして除かれている。ご指摘のように選択肢は削除する。 5.その他 ○委員   :市長挨拶とあるが、計画案については市長に詳しく説明するのか。  →委員  :策定過程において進捗状況の中間報告や素案完成の報告をしている。内容や頂いた代表的な意見、取り入れたポイント等を説明している。 ○委員   :市長ではなく、策定に携わった教育長や館長のコメントを入れたほうがよいのではないか。  →委員  :令和4年度は市の総合計画をはじめ多くの計画が策定・改訂されている節目の年となっているので、決意表明の意味を含めて市長挨拶を記載させていただきたいと思う。  →委員  :今の話を聞いて読むのが楽しみになった。  →委員長 :第3次計画には、市長挨拶はなかった。図書館の基本計画に対して、市長がきちんと挨拶を述べるということが中身以上に意味があるのではないか。 ○委員   :図書館だけのことではなく全体を見た視点のコメントが入ると良い。期待したい。 ○委員長  :概要版について確認をしていただきたい。 ○委員   :計画の実施年度を表紙に記載した方がよい。  →事務局 :ご指摘のとおり、追記する。 ○委員   :話が前に戻ってしまうが、資料3「パブリックコメント結果とご意見への回答」のNo.8について、「意見交換していただく場」「意見交換できる場」をどちらかに統一した方がよいのではないか。  →事務局 :「意見交換していただく場」は市民ワークショップ、「意見交換できる場」は今後の方針を示している。表現の統一について検討する。 ○委員   :概要版の各館の写真はこれでよいのか。特に市政図書室は行政関連の本棚の方がよいのではないか。百草図書館の外観も分かりにくい。  →事務局 :写真は図書館のHPに掲載されているものを使用している。百草図書館は全体を写すと周辺の商業施設が写ってしまうので、地域の方が作ってくれた看板を含めた入口のみの写真になっている。市政図書室の資料が写っている写真が現状手元にない。 ○委員   :外観が特徴的な図書館はよいが、百草と市政図書室は特徴が分かりにくいので本棚でもよいのではないか。  →委員長 :市政図書室は図書室の入り口の写真でもいいのではないか。  →事務局 :写真は撮りなおす。百草については、施設内部の入り口もあるので、検討してみる。 ○委員   :市政図書室は資料の方がよいのではないか。みんなが使える資料があることをアピールしたらよいのではないか。 ○事務局  :概要版については教育長等の承認を得るため、修正が入る可能性があることはご了承いただきたい。 ・事務局より、今後の予定について説明。 ・3月28日の教育委員会定例会に議案として提出、承認をもって策定完了となる。本日配付の第5回議事録については、修正等ご意見があれば24日(金)までにご意見をいただきたい。第6回議事録については改めてご連絡する。以前ご相談した「委員からのひとこと」のコメントについても24日(金)までにお願いしたい。 【感想】 ~委員よりあいさつ~ ○委員   :日野の図書館はみんなで支えているという思いが強くなり、今後もしっかり見守っていきたい。統計については、今後インターネット利用者に関するものもぜひ加えて欲しい。 ○委員   :事務局が計画策定に尽力されている姿はすごいと思った。みんなの力を集めてよい計画が出来たのではないかと思う。この計画が5年間でどう実行されていくのか、市民の立場で見守っていきたい。今までも一利用者ではあったが、運営側の考えを知ることが出来てよい経験となった。 ○委員   :日野市内の中学校で教員をしていたが、子ども達が小さい時から図書館に通い、中央図書館の建物を自慢してくれたことがすごく記憶に残っている。子ども達にとって自慢の図書館であり続けてほしいと思う。これから学校でも子ども達が読書に親しめるよう頑張っていきたい。 ○委員   :計画は作って終わりではなく、どう実行していくかが問われているので、職員にしっかり伝えていきたい。今後の取り組みを見守っていただき、時には厳しいご意見も頂きたい。 ○委員   :第3次に引き続き参加しており、前回の経験を踏まえて意見したいと思っていた。図書館の“館”というと砦のようなイメージがあり、市民読書センターのように名前を変えたかった。しかし、市の行政の一部となると、教育文化行政の一貫であり、予算や人材などに制約があることは理解できた。図書館を変えようとすると大きな問題になるが、市民としてできることをやっていきたい。ユーザーとして今後もよろしくお願いしたい。 ○委員   :図書館は子どもの時から大好きだが、自分の子ども達は図書館とは少し距離があり残念な気持ちもあるので、また一生懸命一緒に通いたいと思う。市民から様々な意見があり、アイディアがあり、今後どのように反映されていくのか楽しみにしている。 ○委員   :会社では事務局の立場で運営を行っており、事務局と委員との関わりについて学ぶことができた。これまでも図書館ユーザーではあったが、運営についても見えたことで、より関心を持つことができた。特にこの半年は図書館のニュースに非常に興味をもつようになった。今後も一ユーザーとしてだけではなく、関心を持ち、意見を伝えていきたいと思う。 ○委員   :事務局に感謝する。下調べや柱・壁をつくってくれた。第3次に引き続き2回目になるが、前回の方向性がコロナで乗り切れなかったこともあるので、これからの5年間も関わらせて頂き、盾になっていきたい。 ~事務局より挨拶~ ○事務局  :色々と至らないことが多いなかご協力いただきありがとうございます。形になるものが出来てきたので、あと少しと思っている。今後もぜひ図書館を応援していただきたい。 ○事務局  :新卒から図書館一筋でやってきて、ベテランとなり図書館の事はわかっているつもりだったが、まだ知らないことがたくさんあり、見つめ直す機会となった。今後5年間の計画を実行する上で、これまでの経験を活かしていきたい。 ○事務局  :入職してから今年度で6年目となるが、入職したときはちょうど第3次計画の策定の年だった。前回は職員ワークショップに参加するだけで、策定の場に携わるのは今回が初めてで新鮮な体験だった。これまでは策定されたものを遂行するという受け身な立場だったが、今回の経験により長期的な視点をもって着実に進めていきたいと思う。 ○事務局  :策定委員会に携わるのは初めての経験だったが、委員の皆様から毎回様々な話を聞く中で、図書館のことを考えてくれる人がこんなにいるということを実感し、毎回感動していた。皆様にお会いすることが毎回楽しみであり、これからの仕事の糧となる経験であった。 ○ぎょうせい:今回で策定をお手伝いさせて頂くのは2度目となり、個人的にも思い入れのある計画である。今回頂いたご意見も含めて最後まで事務局をサポートさせて頂きたい。 ○ぎょうせい:委員会での意見を聞くのが毎回楽しみであった。個人的には、普段はあまり図書館を利用してこなかったが、皆様の熱い思いに触れ、これから利用してみたいと思った。 ○委員長  :東京での最後の仕事がこの仕事であった。日野市立図書館は、良くも悪くも日本で一番注目される図書館の一つである。“市民の図書館”として、次の段階をどう作っていくのかを見られているということを意識して携わってきたが、ひとつの方向性は見いだせたのではないか。策定委員の発言力もすごいと思っていたし、また策定委員の半数を市民公募から選ぶということに、日野市の図書館の覚悟を感じた。図書館の想定と違うものになりうる可能性がある中で、あえて市民参画の実質を求めていると感じている。結果としても鋭いご意見が多いなか、それがあったから良い計画ができていく。忖度のない意見に事務局を含めてこたえていく充実した時間であった。 ○委員   :今回の意見が反映された最終案は送られてくるのか。  →事務局 :最終案をお送りする。また、3月28日以降、完成した冊子を送付する。 以上