第1回 第4次日野市立図書館基本計画策定委員会  日時  令和4年6月20日(月)15:00~  場所  日野市役所5階 506会議室  出席者 委員9名(山口、田代、横倉、高橋、大矢、雨谷、大倉、依田、清水)      事務局5名、オブザーバー(㈱ぎょうせい2名)  欠席者 委員1名(小林) 配布資料 ・資料1 : 委嘱状・任命書 ・資料2 : 第4次日野市立図書館基本計画策定委員会設置要綱 ・資料3 : 委員名簿 ・資料4 : 委員会スケジュール(案) ・資料5 : 日野市生涯学習推進基本構想・基本計画 日野まなびあいプラン(令和4年度~8年度) ・資料6 : 第4次日野市子ども読書活動推進計画 ・資料7 : 臨時休館後に実施した「読書調査」結果報告書(令和2年(2020年)6月調査) ・資料8 : 日野市立図書館のサービス実績 昭和40年度~令和2年度 ・資料9 : 全国自治体別比較統計 ・資料10、11 東京都26市図書館比較表(「令和2・3年度東京都公立図書館調査」より) ・資料12 : 新聞記事(4/13朝日夕刊、6/9東京新聞朝刊) ・資料13 : おしらせ「夜の図書館特別ワークショップ&バックヤードツアー」 事前配布資料 ・資料1 : 日野市立図書館アンケート報告書 ・資料2 : 第3次日野市立図書館基本計画取り組み状況のまとめ ・資料3 : 第3次日野市立図書館基本計画に関する取り組み項目ごとの成果と課題 0.開会  ・図書館長より挨拶。 1.委員自己紹介、事務局紹介 2.委員長・副委員長選出 ・委員推薦により、山口委員を委員長に選出。 ・委員長の指名により、小林委員を副委員長に選出。 ~資料説明~ 3.日野市立図書館の現状 〇事務局 :配布資料8~11をもとに説明 4.市民アンケート結果報告 ○事務局 :事前配布資料1をもとに説明 5.第3次計画の進捗状況と課題について ○事務局 :事前配布資料2・3をもとに説明 〇委員長 :資料説明について、質問はあるか。 <日野市立図書館の現状>について→質問なし <市民アンケート結果報告>について 〇委員長 :前回よりも大きく回答者が増えている。何か質問はあるか。 ○委員  :「今後力を入れて取り組んでほしいもの」に関する設問の選択肢が、前回調査と今回で違う理由はあるのか。特に、前回最も多かった『ゆったりと本を読んで過ごせる環境をつくる(増やす)』が無くなっている。 ○事務局 :前回調査実施時と大きく変わった点としてコロナの影響があり、環境の整備については単純に比較できないと考えている。その辺りの意見は自由記述や、市民ワークショップからも汲み取っていきたい。 ○委員  :今後5年間の計画を考える上では、アフターコロナのニーズを汲み取る必要があると思うが、何か考えはあるか。 ○事務局 :今回行ったようなアンケートは毎年行っているものではないため、市民の方から継続的に意見を聴取できる方法を今後検討していきたい。 ○委員  :調査項目の「よく利用する図書館」という設問は、建物を利用するという概念。図書館のホームページが充実しており、実際に来館はしていないが非常に有効と感じている。今後は調査項目に付け加えた方がいいのではないか。 ○委員  :本が一旦好きになった人は状況に関わらず通い続ける。非利用者をどう図書館に引き込むかが最大の課題ではないか。アンケート結果の大多数は利用者であることに留意しなければいけない。 ○委員長 :今回のアンケートを実施するにあたりWEBに力を入れたのは、未利用者の意見を汲み取りたい意図があったと思う。利用登録の割合をみると、市民全体の8割は未利用者であることを踏まえると、実際にはアンケートに回答していない方が膨大にいる。議論の中で問題にしていきたい。 ○委員  :WEBでの回答が増えた背景には、窓口利用者が自宅で回答したことと、未利用者の目に留まり回答したことの2通りある。未利用者をいかに取り込むか今後もアイデアを出していきたい。       図書館を利用する平均利用回数について、市政図書室が最も多いといってしまってよいのか。ひまわり号が少ないというのも違うと思う。平均利用回数の算出方法も知りたい。       WEBの回答が増えるなど環境の変化がある中で、アンケートの経年比較がとれるような継続性も考えるべき。       「図書館を利用しない理由・利用しなくなった理由」等の「その他」の詳細が知りたい。 ○事務局 :平均利用回数については、標準偏差や最大・最小値等もみていきたい。 6.各委員からのご意見 ○委員長 :委員になった思いや普段感じていることを伺いたい。 ○委員  :コロナ禍で環境も変わり、ノンフィクションではなく、小説を読みたくなって図書館を利用した。司書によりバランスよく、分野年代様々なニーズに合わせて本がそろっていることの重要性を感じた。日本の中で、司書の地位は社会的にもっと上がるべきだと思う。計画に記載された取り組みを行うにも、司書の能力アップが重要。       他市町村では図書館の外部委託が行われているが、ニュースでその弊害を知り、日野市の図書館が外部委託されては困るということを伝えたかった。限られた予算の中で市民ニーズを掴んで資料の充実に努めてほしい。       市民のために開館する、本や雑誌の適切な選定をする、重要な資料を保管するという基本的な事をやってほしいということを伝えたい。 ○委員  :コロナ禍で人とのつながりが薄れているなか、つながりを求めている人もたくさんいる。本を使ったイベント等が開催できれば人が集まるきっかけや、未利用者の来館にもつながるのではないか。       不登校の子どもがおり、図書館で勉強することの重要性も感じている。希望としては、図書館に行くことで勉強や出席につながってほしいと思っている。       人形劇の活動を行っているので、今後は読み聞かせの合間に、人形劇を使って子どもや親の安らげる場をつくりたい。 ○委員  :以前、百草図書館で館内にBGMを流すという案があったが現在もやっているのか。なぜ百草だけなのか。 ○事務局 :静かすぎて落ち着かない、子連れの方が来館しづらいという市民の声により行っている。 ○委員  :親が本を読まない家では子どもも読まない。子どもが本に触れる機会をつくるためには、図書館が喫茶店と同じで、入りやすい、入ったら気持ちいいことが大切であり、心地のいい環境づくりが最大の目的ではないか。       子どもには、昔から続けて読まれている絵本を手に取ってもらいたい。無造作に並べるのではなく、本の配置もしっかり考えて欲しい。冊数ではなく、与え方の問題。児童書専門の方に取り組んで欲しい。       以前、図書館に人を呼ぶためには、野菜を売ってはどうかと提案した。これは一例だが、様々な方法で図書館のイメージと違うことに取り組んでいく事が大切ではないか。高齢者で図書館に行かない人を誘い込むことは非常に大変なため、子どもの時から習慣にする必要がある。外部委託には大反対。本の選定には慎重に、各分野で肝心な本は必ず残してほしい。 ○委員  :図書館の居心地について、現状は本の高さがばらばらだったり、雑誌が平積みになっているため改善してほしい。       本のテーマ展示について、図書館によって規模に差があったり、展示のパネルも見にくい場所にあるため、見せ方の工夫も必要ではないか。外部委託は良くないという意見もあるが、民間の書店のノウハウは学ぶべきところもあるので、外部の知恵を取り入れることができる仕組みがあっても良いのではないか。       第3次計画では大学との連携について、実践女子大学との学園祭での出展等について記載されていたが、大学図書館では専門的な知識を持った司書が多い為、レファレンスサービスレベルでの連携ができればサービスの向上につながるのではないか。近隣では帝京大学等立派な図書館を構える場所もある。近隣も含めて検討して欲しい。       インターネットサービスについて、インターネット利用者が非常に増えているため、情報発信の強化が重要だと思う。ホームページに掲載されている図書館員による本の紹介が、最近更新されていない。コンテンツの更新頻度が高いと、より興味をもってもらえるのではないか。メルマガ配信等のプッシュ型の配信も検討してみてはよいのではないか。市民参加型にした方がより興味をもってもらえると思うため、SNSを使った双方向でコミュニケーションが取れるものから、読んだ人が感想を投稿できる仕組みがあっても良いのではないか。ホームページは使い勝手が悪いので改善してほしい。       帝京大学では、学生ボランティアが本の紹介等を盛んにやっている。大学生の力を取り入れる仕組みがあっても良いのではないか。また、本を展示するスペースが大きくとられている点など、サービスレベルを上げるためには参考になるところがあるのではないか。       市民参加型の取り組みについては、他市町村でも様々な取り組みが行われており、実例を参考にしながら、取り入れられるところは取り入れていくとよいのではないか。       利便性の向上について、商業施設等に貸出返却窓口(貸出は予約本の受取)を設置してもらえると助かる。       自宅近くのアポロ広場では、2週間に1度・1回40分位移動図書館がきている。子どもが手に取る様子をみていると、40分は短いようにも感じる。ニーズに合わせて滞在時間を調整してもらいたい。また、移動図書館と一緒にキッチンカーもくれば、利用者はゆっくりくつろげるのではないか。 ○委員  :最近の図書館は様々なことに手を出しすぎているのではないか。本当にやらなければいけないことを職員の中でしっかり確認して欲しい。蔵書数が非常に多く、“いつでもどこでもだれにでも”+“古い本でも”提供できる体制を検討して欲しい。       日野市立図書館の「はじまり」である移動図書館だが、短い時間でもいつも同じ場所同じ時間に来てくれるというのがいい。高齢者も増えること等を考えると、希望に応じてサービスポイントを増やせる体制を検討して欲しい。いつも同じ時間にきてくれることで、地域のつながりもうまれると思う。       ホームページは非常に充実されてきているが、本のリクエストの方法等もホームページでわかると良い。 ○委員  :行政資料等は特に年々量が増える中、貴重な資料を保存していくための方法を検討しなければいけない。       子どもの学びについて、学校の図書館に求められる3要素は「読書センター・学習センター・情報センター」。子どもの学びも探究的な形に変わってきており、レファレンスサービスが非常に重要になっている。子どもたちが図書を資料として有効に使うためのサービスを、学校図書館と連携して強化していきたい。1人1台の学習端末も配備されるようになったため、WEB情報を図書とどう結び付けていくのかも課題である。また、子どもの読書の履歴を残していく方法も図書館として提案できるのではないか。 ○委員  :様々な知恵・要望をいただいた。日野市立図書館の基本理念は“暮らしの中に図書館を”。委員の方々の話の中にも様々な暮らしを感じた。現在利用されていない人も含めた一人ひとりの暮らしにより一層寄り添っていくためにも、第4次計画が大切と感じた。 ○委員長 :第3次計画策定でも感じたのは、日野の図書館の60年の歴史。多摩地域の中では重い意味をもっている。日野市の図書館のこれまで積み重ねた努力の結果が、「新聞記事(資料12)」、「臨時休館後に実施した読書調査結果報告書(資料7)」の内容につながっていると思う。コロナは大変な災害であったが、いい意味でコロナが図書館認識を新たにした面もある。読書調査結果を読むと、一人ひとりの暮らしや心を図書館が支えていることが手に取るようにわかる。策定委員会の出発点として、市民の分厚い思いがあり、それをもとに計画を考えていかなくてはいけない。       分館の中の日野図書館ではこれまで読み聞かせの時間がなかったことは驚きだった。また、各分館を回ると、施設の補修は非常に大きな問題だと感じた。日野の図書館は理想的に語られる反面、様々な課題を抱えている。次の5~10年間で日野の図書館を改めて作り変えていけるとよい。計画をきちんと立てることで理事者の理解を得て、予算確保にも努めて欲しい。 7.今後の日程等 ・事務局より事務連絡 〇委員長 :7月に予定している市民ワークショップには、委員もぜひ参加してほしい。9月に職員ワークショップも予定している。 〇委員長 :その他質問などあるか。 〇委員  :開催場所はいつも市役所になるのか。 〇事務局 :中央図書館も含めて、施設の空き状況により決定する。 〇委員  :分館の見学会は委員会として実施するのか。 〇事務局 :委員会ではないため、参加できる方のみお願いしたい。 〇委員  :第3次計画は何部刷ったのか、またどこに配布したのか。 〇事務局 :200部印刷。理事者、図書館協議会メンバー、策定委員会メンバー等に配布。 〇委員  :市民に向けたメッセージ性を感じないため、次回は改善してほしい。 〇委員長 :市民向けにはポイントを押さえた概要版も作成している。市民に知らせていく工夫は大切。 〇委員  :職員ワークショップに委員は出席するのか。 〇事務局 :出席は不要。 8.閉会 以上