『青の刀匠』
- ポプラ社
- 2022年11月
皆さんは日本刀といって何が思いつきますか? 侍や武士が多いかもしれません。しかしここで紹介したいのは侍でも武士でもなく「刀鍛冶」です。刀鍛冶とは日本刀を作っている人たちの事を指します。 『青の刀匠』は火災により火にトラウマを持つ主人公のコテツが女性でありながら刀鍛冶であるかがりさんの元で火向き合いながら現代で日本刀を作る意味とは何かを考えていく物語です。 この本で印象的なシーンは「武器としての日本刀は斬れて当然、一方で美術品としての日本刀は斬れる必要はないのになぜ斬れる日本刀を作るのか」です。現代でも実際に作られている日本刀は斬れる刀がほとんどでこのシーンを読み自身も現代で斬れる日本刀の意味を考えながら読み進めました。皆さんもコテツと共に考えてはいかがでしょうか。 (H)