『 鍛える聖地 』
- メディアファクトリー
- 2012年8月
「聖地」というと皆さんは何を想像するでしょうか? 最近ではアニメの舞台となった場所を「聖地」と呼んで実際に行ってみたりするのもあります。この本ではパワースポットと呼ばれる場所も含め様々な場所「聖地」に著者自身が実際に訪れそこでの体験談が書かれています。 「聖地」といっても大半は皆さんがよく親しんでいると思われる場所も多いです。高尾山・富士山・皇居・江の島・河口湖等々、神社仏閣のようなのは鹿島神宮くらいかも。そこも体験しているのは鹿島の森での出来事だったりするわけですが。全12話でどれも、加門さんの軽妙な語り口で楽しく読めるのですが、興味を惹かれたのは1話目での河口湖の無人島でのお酒のくだり、なんでも神前に備えた飲食物はおいしくなるそうです。いつかやってみたい。2話目の富士山樹海の人穴の話、ここの洞窟は修行で使われるそうですが、この洞窟の闇が実に真に迫ってきて良かった。お祓いにも向いているかも。最後は八王子今熊山のナイトツアー。ツアー中に出会った牝鹿二頭がしゃべっていた!牝なのになぜかおっさん声で。「聖地」の不思議を感じてみたい方はぜひ、読んでみてください。(S)