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図書館員(研修生)の本箱 ひろば2023年10月号

『ツナグ』

辻村深月/著
新潮社
2012年9月

   一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。 突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌を告知出来なかった頑固な息子など生者と死者の再会を繋ぐ感動作品です。 その中で私は、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生から、印象に残った文があります。「やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい。」この一文を読んで、何事にも挑戦することが大事だと感じました。 生きている人が死者に合うことは、1回だけ死者が生きている人に会えるのも、1回だけであることから、自分だったら誰を選ぶのか、自分が死んだら誰が選んでくれるのか、何を伝えたいか考えさせられます。 後悔しない為に、日頃から気持ちを「伝える」ことが大切だと感じました。大切な人を思い浮かべながら読むのがおすすめです。(M)


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