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図書館員の本箱 ひろば2023年5月号

『すべて真夜中の恋人たち』ほか

川上 未映子/著
講談社
2011.10

 (2023年4月号の続き) 2月上旬、10年ほど前に出版された『すべて真夜中の恋人たち』が予約棚に並ぶようになりました。映画やTVドラマにでもなるのかな?その後ニュースで知ったのは、「川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』全米批評家協会賞の小説部門にノミネート」という朗報。これかな、多分。都市の片隅で静かな恋をするふたりの雰囲気は、きっと翻訳にもあらわれていたことでしょう。賞の発表は3月下旬。さて、どうなりますことやら。(残念ながら、受賞はかないませんでした:3月下旬追記) ところで、知る限り映像化もしていないし文庫本にもなっていないのに予約の途切れない小説、『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』(古内一絵/著 中央公論新社 2015.11)連作短編のシリーズ全4冊。「第一話 春のキャセロール」を読んで引きよせられたら、最後まできっとたのしく読めますよ。この本のニュースソースはなんだろう?著名人が紹介していたとか?ずっと前、とつぜん『モモ』(M・エンデ/作 大島かおり/訳 岩波書店 1976.9)に予約が多く出たことがあり、予約した利用者に職員が聞いたみたところ、キョンキョン(小泉今日子さん)がラジオ番組で同作品を紹介していた、ということがあったそうです。『マカン・マラン』シリーズの事情についてお心当たりのあるかたは、ぜひ(そっと職員に)教えてください。 そういえば...『センセイの鞄』がTVドラマ化した時、主人公ツキコさんを演じたのはキョンキョンでした。この作品で豊原功補さんと初共演しています。 作者の川上弘美さんは最近、フランスの芸術文化勲章オフィシエを同国政府から授与され、フランスでも作品の人気が高まっているとか。今後海外における活躍も楽しみですね。(U)


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